ゼネラルモーターズ(ティッカー:$GM)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.96 | $2.40 | 〇 |
売上高 | $48.76B (YoY +10.5%) | $44.38B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $10.25 ($10.00~$10.50) | $9.97B | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の主要な業績
- 売上高は前年同期比10%増の490億ドル
- EBIT(調整後)は41億ドル、EBIT利益率は8.4%
- 1株当たり利益(調整後)は2.96ドル(前年同期比約30%増)
- 自動車部門のフリーキャッシュフローは58億ドル(前年同期比9億ドル増)
地域別業績
- 北米: EBIT利益率9.7%、EBIT(調整後)は40億ドル(前年同期比5億ドル増)
- GM International: EBIT(調整後)は5,000万ドル(前年同期比3億ドル減)
- GMファイナンシャル: EBT(調整後)は7億ドル(前年同期比5,000万ドル減)
通期見通し
- EBIT(調整後): 140-150億ドル(従来予想の上限に修正)
- EPS(調整後): 10.00-10.50ドル(従来予想の上限に修正)
- 自動車部門フリーキャッシュフロー: 125-135億ドル(上方修正)
質疑応答ハイライト
保証費用について
- 第3四半期に前年比7億ドルの保証費用調整を実施
- 主な要因は部品・労務費のインフレ圧力と一部の高出荷量車両の保証請求
- 問題の主要因は特定済みで、年初に生産工程での修正を実施済み
2025年の見通しについて
- EVの損失が20-40億ドル改善する見込み
- 労務費のインフレ影響を見込む
- 価格設定に関する具体的な前提は第4四半期の予算策定プロセス後に提示予定
- 経営陣は市場変化への対応と業績達成に向けて柔軟に対応する方針
中国事業について
- 第3四半期の販売は第2四半期比14%増(2022年第3四半期以来の最高水準)
- 新エネルギー車の販売がICE車を初めて上回る
- 在庫は年初から50%以上削減
- 収益性改善に向けてパートナーとの協議を第4四半期に予定
- 市場規模と成長機会を考慮し、収益性重視で事業継続を目指す
EVビジネスについて
- 2024年の北米でのEV生産・卸売目標約20万台を維持
- 第4四半期中に変動利益の黒字化を見込む
- 2025年のEV損失改善(20-40億ドル)は販売量だけでなく、生産効率の改善やパーツ数削減なども寄与
キャッシュフローと資本配分について
- 保証費用の現金支出タイミングの影響で2024年のフリーキャッシュフローが好調
- 自己株式取得は10月のASR完了後に再開予定
- 2025年初めまでに発行済株式数を10億株未満に削減する目標を維持
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