データドッグ(ティッカー:$DDOG)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.44 | $0.34 | 〇 |
売上高 | $611M (YoY +26.8%) | $592M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2EPS | $0.35 ($0.34~$0.36) | $0.34 | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $622M ($620M~$624M) | $617M | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $1.54 ($1.51~$1.57) | $1.43 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $2.565B ($2.555B~$2.575B) | $2.575B | 〇 |
業績ハイライト
業績
- 第1四半期の売上高は6億1,100万ドルで、前年同期比27%増加し、ガイダンスレンジの上限を上回った
- 顧客数は約2万8,000社で、前年同期の約2万5,500社から増加
- ARRが10万ドル以上の顧客数は約3,340社で、前年同期の約2,910社から増加し、ARRの約87%を占める
- フリーキャッシュフローは1億8,700万ドルで、フリーキャッシュフローマージンは31%
プラットフォームの採用状況
- 第1四半期末時点で、顧客の82%が2つ以上の製品を使用(前年同期は81%)
- 顧客の47%が4つ以上の製品を使用(前年同期は43%)
- 顧客の23%が6つ以上の製品を使用(前年同期は19%)
- 顧客の10%が8つ以上の製品を使用(前年同期は7%)
主要な製品の拡大
- インフラストラクチャーモニタリング、APM、ログ管理の3つの主要分野で堅調な成長
- インフラストラクチャーモニタリング、APMスイート、ログ管理以外の製品のARRが第1四半期に2億ドルを超える
- 2020年から2022年にかけて発売した12製品が現在のARRの約11%を占める
- データベースモニタリングは既にARRの1%を占め、顧客ベースで強力かつ成長中の製品浸透率を示している
質疑応答ハイライト
クラウドの採用とAIワークロードの動向について
- クラウドプロバイダーの収益とDatadogの収益との間には、四半期ごとに正確なマッピングを行うのは難しい
- 長期的には、クラウドプロバイダーの成長トレンドにDatadogは大きく左右される
- DatadogはクラウドマイグレーションとAI採用という同じ追い風を受けている
- クラウドプロバイダーの収益の急増は、GPUの供給開始と多くのトレーニングクラスターのプロビジョニングに関連している可能性がある
- Datadogは、その後に続く、本番アプリケーションやインフェレンスワークロードとより相関がある
販売能力の増強と投資について
- 過去数年間、販売能力を拡大してきた
- 昨年は慎重に対応し、収益性を重視しながら、厳しい市場環境の中で先行しすぎないように注意した
- 今年は、販売能力の拡大と投資に傾倜している
- 採用活動の強化に社内で大きく注力している
- 長期的には、販売能力は収益とUARの成長に合わせて調整される
新製品の動向と顧客セグメントについて
- 新製品の訴求力は製品によって異なる
- 一部の製品は、あらゆる顧客層で非常に幅広く訴求力がある(例: Cloud Cost Management、Database Monitoring)
- 他の製品は、特定のタイプの顧客により訴求力がある(例: 物理ネットワークのモニタリング製品は、大規模な物理的フットプリントを持つ大企業に訴求力がある)
- 製品の提供を拡大し、R&Dに投資する取り組みが実を結んでいる
- Database Monitoringは、クラウド環境での大規模なカテゴリーになる可能性がある
M&Aについて
- M&Aについては常に検討している
- 常に複数の案件をレビューしているチームがある
- 規模が大きくなるほど、M&Aの可能性は低くなる
- 案件の経済性だけでなく、適合性や中長期的な成長の加速につながるかどうかを慎重に見極めている
- 効率的なビジネスモデルにより、多くのキャッシュが生み出されているため、適切な機会があればM&Aを活用する意向がある
セキュリティ分野での動向について
- 数四半期前に発表した新しいパッケージは好調
- 長期的な効果を判断するには、数四半期の市場での状況を見守る必要がある
- お客様のニーズに応え、販売プロセスに簡単に組み込むことができている
- Cloud Security Managementの新機能として、エージェントレススキャンをベータ版でリリース
- セキュリティ分野では数千社の顧客を獲得し、複数の分野で収益が成長している
- セキュリティにおいてもプラットフォームアプローチが機能している
顧客獲得の動向について
- 四半期ごとの新規顧客数の増加率は、多数の中小規模の顧客がいるため、変動しやすい
- 顧客獲得と維持の全体的なトレンドは良好
- 10万ドル以上の売上高を持つ顧客数が増加し、以前のトレンドに戻っている
- 顧客が売上高曲線に沿って成長していることを示している
- 顧客は小規模から始まり、成長して大規模になっていく
- その結果、10万ドル以上、100万ドル以上の売上高を持つ顧客数が増加し、売上高の大部分を占めるようになっている
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