ロビンフッド(ティッカー：$HOOD)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.37 | $0.33 | 〇 |
| 売上高 | $927M (YoY +50.0%) | $917.2M | 〇 |
📊 業績ハイライト
✅ 四半期業績サマリー
| 指標 | 数値 | 前年比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $927百万 | +50% | 全カテゴリで取引高が2桁成長、株式は+84%、オプション取引は過去最高 |
| EPS（1株利益） | 非開示（前年同期比2倍超） | +100%超 | 詳細数値は未開示だが2倍以上に拡大 |
| Adjusted EBITDA | $472百万（推計） | EBITDAマージン：51%（+11pt YoY） | |
| Adjusted OpEx + SBC | $533百万 | 通年見通し：$2.085B～$2.185B | |
| 純預金（Net Deposits） | $18B | 過去最高 | April単月でも$6.5Bと好調維持 |
| 年間売上高（LTM） | $3.3B | ||
| 年間EBITDA（LTM） | $1.7B |
📈 プロダクト別進捗
| プロダクト | 主要数値・進捗 | コメント |
|---|---|---|
| Robinhood Gold | 会員数3.2百万→3.3百万（4月） 加入率：12%超 新規加入者の1/3が加入 | クレジットカード連携や銀行機能で更なる成長期待 |
| Gold Credit Card | 会員数 100K → 200K | 強い需要、さらに拡大見込み |
| 退職口座（Retirement Assets） | $16B（年初比+20%） | 若年層の預け入れ拡大 |
| TradePMR買収 | $40Bの資産導入、コスト影響$85M | B2Bビジネスへの本格参入 |
| Robinhood Strategies | 顧客数 40K超、運用資産$100M超 | 市場環境下でも安定運用と評価 |
| Futures取引 | 4.5百万件（4月） Q1全体より多い | 24時間取引、ラダー機能等が好評 |
| Prediction Markets | 累計取引件数10億件（過去6ヶ月） | 経済・スポーツなど多分野で人気 |
| Robinhood Legend | ARR $50M（前四半期） | 多機能化が進行、取引量は大半が増分 |
| Robinhood Cortex | Gold会員向けに年内提供予定 | AIによる株情報要約・オプション構築支援機能 |
| Robinhood Banking | Q3提供予定 | 高資産者向けのフルデジタル銀行体験 |
🌍 グローバル展開
| 地域 | 進捗 |
|---|---|
| 英国 | ブローカレッジ提供強化中 |
| アジア | 新規展開に向け準備中 |
| 仏国 | 2ヶ月後に暗号資産イベント開催予定 |
| Bitstamp買収 | 年央完了予定、機関投資家・グローバル展開を強化 |
🔄 自社株買い
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 実施中プログラム総額 | $1.5B（+500M増額） |
| 実行済額 | $650M（内Q1: $300M） |
| 平均取得単価 | $33 |
| 残額 | $800M+（今後2年以内に執行予定） |
🗣️ 質疑応答ハイライト
クレジットカードとバンキングの展開時期
Q: Gold会員向けのクレジットカードやチェック口座の展開状況は？
A:
- カード保有者数はQ1中に10万→20万と倍増。年内さらに増加予定。
- 銀行機能（Robinhood Banking）はQ3公開予定。高資産者向けの無妥協な体験を目指す。
非公開企業（SpaceXなど）への投資機会
Q: SpaceXなどの非公開企業への投資機会は？
A:
- トークン化等を用いた技術的対応は準備済み。
- 問題は規制。包括的証券法整備とアクレディテッド投資家ルールの見直しが必要。
- 現在、行政・立法と積極に議論中。
法人向け401(k)提供の予定
Q: 401(k)を企業向けに提供する予定は？
A:
- 長期戦略では重要な柱と認識。
- 現在はTradePMRとの統合に集中し、RIA市場から着手。
Robinhood Goldの成長性
Q: Gold会員が急増中だが、どこまで伸ばす見込み？
A:
- 会員制の最高モデル（Costco、Amazon Prime）をベンチマーク。
- 銀行やクレカとの連携、Cortex等のGold限定機能が継続拡張。
暗号資産取引・収益動向
Q: 暗号資産の収益と展開戦略は？
A:
- Q1収益：$260M（2番目に高い）、4月も$8B超の取引。
- 今後は取引依存を減らし、多様な暗号資産ビジネス（ステーキング含む）に拡張。
- Bitstamp買収により、国際化・機関投資家向け取引にも注力予定。
Futures取引・Legendプラットフォーム
Q: Futuresの利用者は新規？既存顧客？
A:
- 多くは既存顧客の追加取引だが、取引行動の幅が広がっており、新規顧客の獲得にも寄与。
- Legendにも順次Futures機能を展開予定。
プロモーション戦略（2%マッチなど）
Q: 2%マッチ施策の効果は？持続性は？
A:
- 純預金のうち15%未満がプロモ経由。
- ACAT入金の平均は$90K、課税口座では$180K。
- 単価対効果が非常に高く、今後も続ける見込み。
収益多様化・マージン最適化
Q: 各プロダクトは収益構造が異なるが、収益性管理は？
A:
- EPSとFCF（Free Cash Flow）最大化が主軸。
- テクノロジー基盤により多様な事業を低コストで運営可能。
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