ビルドットコム(ティッカー:$BILL)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.56 | $0.47 | 〇 |
売上高 | $362.55M (YoY +13.8%) | $359.99M | 〇 |
ガイダンス 2025Q3EPS | $0.365 ($0.35~$0.38) | $0.35 | 〇 |
ガイダンス 2025Q3売上高 | $355.0M ($352.5M~$357.5M) | $360.37M | × |
ガイダンス 通年EPS | $1.92 ($1.87~$1.97) | $1.78 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $1.4615B ($1.454B~$1.469B) | $1.46B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- Q2の主要収益(core revenue)は前年比16%増
- 非GAAPの営業利益率は17%で、前年比3ポイント改善
- フリーキャッシュフローマーギンは20%
- 総収益は3.63億ドル(前年比14%増)
プラットフォーム利用状況
- 48万以上の企業が財務運営の自動化にBILLプラットフォームを利用
- 850億ドル近い支払取引額、3,000万件の取引を処理
- BILLのAP/ARソリューション顧客は16万以上
- ネットワークメンバーは過去4年間で2倍以上に成長し、710万を超える規模に
製品開発・イノベーション
- 1099機能を導入し、1月以降に約5%の顧客が20万件近い1099申告を実施
- 仮想カード決済ソリューションを強化し、新たなストレートスルー処理プロバイダーを11月に追加
- 上級ACHソリューションのベータテストを開始
- 国際送金サービスを30カ国以上に拡大
会計事務所との連携
- 会計チャネルでの純新規追加が前年同期比38%増加
- マルチエンティティ機能、一括処理ソリューション、発注書、1099機能など会計事務所向け機能を強化
経営陣の強化
- 新たに2名の取締役を追加:Keri GohmanとDan Wernikoff
- 両氏ともSaaS、フィンテック、SMB市場での豊富な経験を持つ
質疑応答ハイライト
マネタイゼーションについて
- Q2のマネタイゼーションは予想を若干下回る
- 国際送金での為替変動による0.3ベーシスポイントのマイナス影響
- 小切手とACH取引量が四半期で6%増加
- 新商品によるアドバローレム取引量は加速
TPV(Total Payment Volume)とマクロ環境
- TPVは予想通りの推移
- 第3四半期は季節性により四半期ベースで支出が低下する傾向
- 不動産関連産業やIT分野は堅調、建設関連カテゴリーでは若干の圧縮
支出・経費(Spend & Expense)について
- 取引収益は21%増加、カード取引量は23%増加
- 広告カテゴリーでの成長率低下が影響
- オンライン広告最大手の支払受付方針変更によりカード支払からACH支払へのシフト
通期見通し
- 2025年度の主要収益は12.97億ドル〜13.12億ドル(前年比16-17%増)を予想
- 総収益は14.54億ドル〜14.69億ドルを予想
- フロート収益は約1.57億ドルを見込む
- 非GAAP営業利益は2.075億ドル〜2.225億ドルを予想
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