20240524 FACTSET

FACTSET

以下は2024/5/24 FACTSETの記事の要約です。

要約

主要指標

  • S&P500企業の78%(過去5年平均77%、過去10年平均74%)がEPSのポジティブサプライズを報告
  • S&P500企業の61%(過去5年平均69%、過去10年平均64%)が売上高のポジティブサプライズを報告
  • S&P500の実質利益成長率は6.0%で、2022年第1四半期の9.4%以来の高水準
  • S&P500の売上高成長率は4.2%で、14四半期連続のプラス成長
  • S&P500の12ヶ月先予想PERは20.5倍で、5年平均の19.2倍、10年平均の17.8倍を上回るが、3月末時点の21.0倍からは低下

セクター別の状況

  • コミュニケーション・サービス、公益事業、情報技術、一般消費財・サービスセクターがEPS成長率を牽引
  • エネルギー、ヘルスケア、素材セクターはEPS成長率がマイナス
  • コミュニケーション・サービス、情報技術セクターが売上高成長率を牽引
  • 公益事業セクターは売上高成長率がマイナス

サプライズ率と幅

  • EPSサプライズ率は78%で、5年平均の77%、10年平均の74%を上回る
    • 情報技術と医療セクターのサプライズ率が最も高く、エネルギーセクターが最も低い
  • EPSサプライズ幅は+7.5%で、5年平均の+8.5%を下回るが、10年平均の+6.7%を上回る
    • コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービス、公益事業セクターで大きなプラスサプライズ
  • 売上高サプライズ率は61%で、5年平均の69%、10年平均の64%を下回る
    • 不動産と医療セクターのサプライズ率が最も高く、公益事業とコミュニケーション・サービスセクターが最も低い
  • 売上高サプライズ幅は+0.8%で、5年平均の+2.0%、10年平均の+1.4%を下回る
    • 金融セクターで大きなプラスサプライズ、公益事業セクターで大きなマイナスサプライズ

業績予想の推移

  • 3月31日時点のEPS成長率予想は+3.4%だったが、10セクターが上方修正され、現在は+6.0%
    • コミュニケーション・サービス、金融、情報技術、一般消費財・サービスセクターの貢献が大きい。Alphabet、Meta、Berkshire Hathaway、Goldman Sachs、NVIDIA、Microsoftなどの大型企業のEPSサプライズがけん引
    • ヘルスケアセクターのみ下方修正。Bristol Myers SquibbとGilead SciencesのEPS予想の大幅下方修正が主因
  • 3月31日時点の売上高成長率予想は+3.5%だったが、8セクターが上方修正され、現在は+4.2%
    • 金融セクターの貢献が特に大きい

業績電話会議における「AI」への言及

  • 2024年第1四半期に業績電話会議を実施したS&P500企業のうち、199社(前年同期比で大幅増)が「AI」に言及
    • 過去5年平均の80社、10年平均の50社を大きく上回る
    • 過去最高は2023年第2四半期の182社
  • 「AI」に言及した199社の中で、平均11回、中央値で5回言及
  • 12社が業績電話会議で「AI」に50回以上言及
    • Meta Platforms(95回)、NVIDIA(86回)、Microsoft(74回)が特に多く言及
  • セクター別では情報技術セクターで「AI」に言及した企業数(50社)と割合(91%)が最も高い
  • MicrosoftのCEOは業績電話会議で、AIを活用した製品・サービスが業績に貢献していると説明

2024年と2025年の見通し

  • 2024年第2四半期のEPS成長率は+9.3%、売上高成長率は+4.7%と予想
  • 2024年通期のEPS成長率は+11.4%、売上高成長率は+5.0%と予想
  • 2025年通期のEPS成長率は+14.2%、売上高成長率は+5.9%と予想
  • 2024年第2四半期のEPSガイダンスを開示したS&P500企業101社のうち、59%がネガティブガイダンス
  • 今後12ヶ月の目標株価は5935.12ドルで、現在の株価より12.7%上昇の見通し
    • 一般消費財・サービスとエネルギーセクターの目標株価の上昇率が最も高い
  • S&P500の全銘柄に対する11,700のレーティングのうち、買いが54.6%、ホールドが40.3%、売りが5.1%
    • コミュニケーション・サービスとエネルギーセクターの買い比率が最も高く、生活必需品と素材セクターが最も低い

原文リンク

Highest Number of S&P 500 Companies Citing “AI” on Earnings Calls Over Past 10 Years (factset.com)

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