以下は2024/5/17 FACTSETの記事の要約です。
要約
主要指標
- Q1 2024のS&P 500企業の93%が実際の結果を報告しており、78%がEPSサプライズを、60%が収益サプライズを報告。
- Q1 2024のS&P 500の調整後(前年比)利益成長率は5.7%で、Q2 2022以来の最高成長率。
- 3月31日時点の予測利益成長率は3.4%だったが、現在はポジティブなEPSサプライズにより上方修正。
- Q2 2024のEPSガイダンスは、54社がネガティブ、37社がポジティブ。
- S&P 500の12ヶ月先のP/E比率は20.7で、5年平均(19.2)および10年平均(17.8)を上回る。
インフレーションの言及
- インフレーションについて言及したS&P 500企業は、Q1 2024で219社と、Q2 2021以来の最低値。
- これは7四半期連続での減少だが、10年平均の180社を依然として上回る。
- セクター別では、金融(49社)と産業(43社)が最多。
Q1 2024の業績
- Q1 2024のS&P 500企業の93%が実際の結果を報告し、78%がEPS予測を上回った。
- EPSサプライズは7.5%で、5年平均の8.5%を下回るが、10年平均の6.7%を上回る。
- 収益は60%の企業が予測を上回ったが、これは5年平均の69%を下回る。
- 全体として、Q1 2024の収益成長率は4.2%で、3月31日時点の3.5%を上回る。
将来の見通し
- アナリストはQ2 2024、Q3 2024、Q4 2024の前年比利益成長率をそれぞれ9.2%、8.2%、17.4%と予測。
- 2024年通年では前年比11.1%の利益成長を予測。
- 12ヶ月先のP/E比率は20.7で、5年平均(19.2)および10年平均(17.8)を上回る。
収益のサプライズ
- ポジティブな収益サプライズを報告した企業は、平均して株価が+0.9%上昇。
- ネガティブな収益サプライズを報告した企業は、平均して株価が-2.8%下落。
- 収益予測を上回った企業の割合は60%で、これは1年平均(67%)および5年平均(69%)を下回る。
セクター別の収益
- 収益予測を上回った企業の割合が最も高いセクターは不動産(74%)およびヘルスケア(70%)。
- 最も低いセクターはユーティリティ(33%)。
- 金融セクターは収益サプライズ率が+3.7%と最も高いが、ユーティリティセクターは-5.6%と最も低い。
原文リンク
Fewer S&P 500 Companies Discussing “Inflation” on Earnings Calls for 7th Straight Quarter
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