ウーバー(ティッカー:$UBER)の2025年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $1.20 | $0.69 | 〇 |
| 売上高 | $13.5B (YoY +20.5%) | $13.26B | 〇 |
📊 業績ハイライト
📈 売上・成長・ユーザー動向
| 指標 | 数値 | 前年比 | コメント |
|---|---|---|---|
| トリップ数(全体) | +22% | 最速成長(2023年以来) | モビリティ +21%、デリバリーも加速 |
| グロスブッキング | +21% | – | 単価は横ばい、利用者数とエンゲージメントが貢献 |
| 調整後EBITDA | 記録的水準 | +33% YoY | 強い営業レバレッジ実現 |
| 調整後EBITDAマージン | 4.5%(グロスブッキング比) | +40bps YoY | 四半期ベースで過去最高 |
| フリーキャッシュフロー | 記録的水準 | – | 過去12ヶ月で約90億ドル |
| モビリティMAU | 約1億5,000万人 | – | 過去最高記録を更新 |
| クロスプラットフォームユーザー | 通常ユーザーの3倍の支出 | +35% 高い定着率 | Uber One加入が重要な要素 |
📊 地域別・事業別動向
| セグメント | 内容 |
|---|---|
| 米国モビリティ | 都市部・郊外ともに成長中。特に郊外・低密度地域は都市部の1.5倍で成長(成長余地は20%程度との見解) |
| デリバリー | 4年ぶりの最高成長率、グロサリー・リテールが牽引。年率120億ドル規模に到達 |
| 欧州デリバリー | 英・仏でシェア1位を確保。スペイン・ドイツでもシェア拡大中。高収益・競合にも優位性を維持 |
| 自動運転車(AV) | Austin/Atlantaで展開中。Waymoとの連携。該当地域の成長は全米平均の2倍 |
🔮 ガイダンスと見通し(Q4および中期)
| 指標 | 見通し |
|---|---|
| Q4グロスブッキング成長 | 高い10%台 |
| Q4調整後EBITDA成長 | 30%台前半〜中盤 |
| 中期フレームワーク | グロスブッキング成長:中〜高10%台、EBITDA CAGR:高30%〜40% |
🗣 経営陣コメント:
「成長と利益の両立を成し遂げており、株主還元のため自社株買いも積極的に進めている。」
「Uber One加入者は最初の6ヶ月はやや収益にマイナスだが、その後は非常に高いLTVを生む。」
🗣 質疑応答ハイライト
🔄 クロスプラットフォーム利用・Uber One戦略
Q(JPMorgan): Uber Oneのクロスプラットフォーム戦略の進捗は?
A(Dara):
- 現在、モビリティとデリバリーの両方を利用するユーザーは20%程度。
- モビリティユーザーの30%はUber Eats未利用、75%はグロサリー未利用。
- Uber One会員は支出3倍・定着率+35%、初期6ヶ月は収益的にマイナスだが長期的にLTV高い。
- UI改善やパーソナライズ提案(例:「通勤時にスタバ提案」)で更なるクロスユース促進へ。
🤖 自動運転(AV)・NVIDIAとの提携
Q(JPMorgan): NVIDIAとの提携と今後のAV展開スケジュールは?
A(Dara):
- NVIDIAのHyperion 10プラットフォームを活用。汎用的なL4対応車両の標準化へ。
- 5,000台のStellantis製AVを導入予定。将来的には数十万台規模に。
- Uberは自社資本で初期車両を保有する可能性あり。最終的にはリース会社等による保有へシフト。
- AVの現時点での収益性は低いが、長期的には他カテゴリ同様に採算ラインに到達する計画。
📦 デリバリー事業の拡大・欧州での競合
Q(Goldman Sachs, Morgan Stanley): 欧州デリバリー競争と新規カテゴリーの成長は?
A(Dara):
- 欧州では英・仏でシェア1位。スペイン・独でも勢力拡大中。
- DoorDashなどとの競争は既に豪・日・加で経験済み。継続してシェアを拡大中。
- グロサリー・リテールは高成長であり、外食配達以上の成長率(120億ドルランレート)。
🚕 モビリティ成長要因・保険コスト改善
Q(BofA, Citi, Bernstein):
- モビリティ事業での利益率向上は一時的?保険料の影響は?
A(Prashanth):
- Q3の成長は一時的ではなく、”トリップ主導の健全な成長”。
- 郊外向け商品の導入(Wait & Save等)も浸透し、新規ユーザー取り込み成功。
- 保険料の大幅な見直しが進行中(例:カリフォルニアで1事故100万→30万ドルへ)。
- テレマティクスデータに基づく運転評価導入→より安全運転へ改善→保険料低下。
💼 複業機会とUber AI Solutions
Q(Barclays): 新たな稼ぎ方「マルチギグ」の展開は?
A(Dara):
- 複数業種で働くドライバーの方が定着率が高い傾向。
- Uber AI Solutionsでは音声ラベリングや映像アノテーション等のタスクを外部に委託。
- 一部業務はPhDレベルの人材も必要とされ、報酬も高水準。
- 将来的には独立した収益事業化も視野。
🧾 Toastとの提携・会計基準の変更
Q(Jefferies): Toastとの提携内容、非GAAP指標変更の理由は?
A(Dara & Prashanth):
- Toast導入の飲食店はUber Eatsと自動連携され、即時展開可能に。
- POSとEatsをシームレスに接続、メニュー・写真の更新も即反映。
- 会計上はAdjusted EBITDAからAdjusted Operating Incomeに移行。
- 成熟企業として投資家への透明性を高め、現実的なコストを指標に反映。

コメント