ペプシコ(ティッカー:$PEP)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.28 | $2.16 | 〇 |
売上高 | $22.5B (YoY +0.8%) | $22.6B | × |
ガイダンス 通年EPS | $8.15 | $8.16 | × |
業績ハイライト
2024年第2四半期の業績概要
- 年間の有機的売上高成長率の見通しを約4%に調整(以前は約5%)
- 第2四半期の営業利益率は約100ベーシスポイント改善
- 国際事業は引き続き好調で、上半期7%の成長
地域別パフォーマンス
- 北米スナック事業は価格調整が必要な分野あり
- 北米飲料事業は収益性の高い成長を実現中
- 国際事業は引き続き成長のけん引役、特にインドなどの新興市場に注力
下半期の見通し
- 北米事業の回復を見込む
- Quaker事業のサプライチェーン問題解決による成長
- 国際事業は上半期と同様の成長率を維持する見込み
質疑応答ハイライト
北米スナック事業の課題と対策
- 一部の製品で価格調整が必要
- 消費者セグメントごとにきめ細かな価値提供戦略を実施
- マーケティング投資や実行力向上にも注力
- 長期的には4-5%の成長率を目指す
国際事業の成長戦略
- 地理的な多様性がリスク分散に寄与
- 欧州事業は好調を維持、利益率も改善
- インドなど新興市場への投資を継続
- 中国では慎重な消費者動向の中、シェア拡大と浸透率向上に注力
飲料事業の動向
- Gatoradeやプロペルなど機能性水分補給飲料が好調
- Mountain Dewが成長軌道に回帰
- ゼロカロリー製品が急成長
- フードサービス事業が強化され、収益性の高いチャネルで成長
エネルギードリンク市場の見通し
- 短期的な変動はあるものの、長期的には成長が見込まれる
- 機能性、クリーンラベル、価格など、消費者ニーズに合わせた製品開発が重要
食品全般の販売量減少について
- 複数年にわたるインフレの影響で消費者の価格感度が上昇
- 所得層に関わらず、より価値を求める傾向が見られる
- コスト正常化を活かし、セグメント別のアプローチで成長再開を目指す
- GLP-1(糖尿病治療薬)の影響は現時点で限定的
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