スターバックス(ティッカー:$SUBX)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.80 | $0.89 | × |
売上高 | $9.07B (YoY -3.2%) | $9.14B | × |
業績ハイライト
財務実績
- 2024年度第4四半期および通期の業績は期待を下回る結果
- 通期のEPSは3.31ドル、前年比6%減少(実効税率上昇の影響1%含む)
- 店舗およびその他の効率化により、年間で約10億ドルのコスト削減を達成(約250ベーシスポイントのマージン改善)
- 四半期配当を0.57ドルから0.61ドルに増額(14年連続の増配)
2025年度の見通し
- CEO交代と現在の事業状況を踏まえ、2025年度の業績ガイダンスを一時停止
- 新規出店数と店舗改装を削減し、事業立て直しに向けた投資を実施予定
- 北米の直営店では2025年度の価格据え置きを決定
運営状況
- 米国直営店の約40%が2024年度通期でプラスの既存店成長を達成
- 特に出店密度が低い市場の新規店舗が好調
- 新規店舗は引き続き高い収益性を維持
質疑応答ハイライト
バリスタからのフィードバック
- バリスタとの主な対話内容:
- ブランドへの強い愛着とエスプレッソドリンク提供への誇り
- コーヒーバーの復活要請(サービス速度向上のため)
- ピーク時およびその前後の適切な人員配置の必要性
- カフェダイニングスペースの重要性
- カスタマイズメニューの簡素化要請
メニュー簡素化とカスタマイズ
- メニュー簡素化の方針:
- 飲料とフード両方の見直し
- カスタマイズオプションに適切な制限を設定
- アプリでのカスタマイズページの簡素化
- 価格体系の見直しと透明性の向上
- イノベーションプロセス:
- ステージゲートプロセスの再導入
- 過去2年と比べて新商品導入ペースを抑制
フードメニューの戦略
- 売上の約25%を占めるフードカテゴリーの位置づけ:
- より少ない品目で質の高い提供を目指す
- コーヒーと同様の品質とクラフトマンシップを追求
- 今後数ヶ月で段階的な変更を実施予定
店舗設計と改装
- 新しい店舗設計の方向性:
- コミュニティコーヒーハウスとしての雰囲気を重視
- モバイルオーダーピックアップエリアの分離
- 快適な座席とアメニティの提供
- セラミックマグの再導入
- バリスタとの対面サービス強化
- サービス時間目標:
- カウンターでの提供を4分以内に設定
- 現在約50%の取引が4分以内で完了
Cyrenシステムの展開
- システム導入の新しいアプローチ:
- 4分以内のサービス提供を実現するための必要機器を判断
- 店舗の状況に応じて必要な機器のみを導入
- 取引量や商品ミックスに基づく段階的な導入
- 課題:
- 改装時の店舗閉鎖期間の短縮
- コスト効率の改善
- アクセスモード(店内、モバイル、ドライブスルー、デリバリー)ごとの運営基準の確立
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