ドアダッシュ(ティッカー:$DASH)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.38 | -$0.10 | × |
売上高 | $2.63B (YoY +23%) | $2.54B | 〇 |
ガイダンス 2024Q3GOV | $19.6B ($19.4B~$19.8B) | $19.4B | 〇 |
業績ハイライト
財務パフォーマンス
- 第2四半期の業績は期待を上回り、総注文額(GOV)と収益が成長
- 国際事業を含むすべての主要事業分野で粗利益が改善
- EBITDAは予想を上回り、前四半期から改善
事業の成長と拡大
- レストラン事業の成長率は第1四半期と同様に強固
- 新規顧客獲得においてマーケットリーダーの地位を維持
- 国際市場でシェアを拡大し、多くの市場で米国を上回る顧客維持率を達成
製品とサービスの改善
- DashPassの加入者数が過去最高を記録
- 注文頻度が過去最高を更新
- 広告事業が急速に成長、特に米国のレストラン部門で好調
質疑応答ハイライト
需要動向と新規顧客獲得
- 消費者側の需要は依然として強く、業界全体の軟化傾向は見られない
- デジタル注文の成長が続いており、レストランやリテールのオムニチャネル化が進展
- 新規顧客獲得は堅調で、業界全体の新規顧客の半数以上を獲得
- 既存顧客の注文頻度も向上しており、パンデミック時のコホートを上回る実績
国際事業の展開
- Woltとの統合から2年が経過し、各市場でリーダーシップポジションを確立
- 顧客維持率と注文頻度が米国を上回る市場も多く存在
- 国際市場全体で粗利益がプラスに転じ、さらなる改善が続く
- まだ米国ほどの浸透度には達していないが、長期的な成長機会は大きい
広告事業の成長
- 広告事業は3年目に入り、急速に成長している
- 現在は主に米国のレストラン部門に集中しているが、CPG広告やグローサリー部門への拡大の余地が大きい
- 広告スタックの改善と新たな広告主の獲得に注力
- 消費者体験を損なわないよう慎重にバランスを取りながら拡大を進める
効率化と価格設定
- 継続的な効率化により、消費者手数料の引き下げを実現
- 物流ネットワークの品質向上や選択肢の拡大にも注力
- 価格パリティの実現に向けて、特にグローサリー部門で取り組みを進める
- 効率化による利益は成長投資に回し、長期的な成長を目指す
競争環境
- 競合他社の活動は活発だが、実質的な進展は限定的
- 顧客獲得や既存顧客の行動に大きな変化は見られない
- 製品の継続的な改善により、競争優位性を維持
規制環境
- カリフォルニア州のProp 22が支持されるなど、多くの地域で事業モデルが認められる傾向
- ニューヨーク市やシアトルの規制による影響は徐々に減少
- 長期的には各地域で持続可能な事業モデルの構築を目指す
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