スナップ(ティッカー:$SNAP)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.02 | $0.02 | 〇 |
売上高 | $1.24B (YoY +15.9%) | $1.25B | × |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $1.355B ($1.335B~$1.375B) | $1.36B | × |
業績ハイライト
収益
- 第2四半期の総収益は前年同期比16%増の12.4億ドル
- 広告収益は前年同期比10%増の11.3億ドル
- DR(ダイレクトレスポンス)広告収益は前年同期比16%増
- その他収益(主にSnapchat+サブスクリプション)は前年同期比151%増の1.05億ドル
ユーザー数
- 月間アクティブユーザー(MAU)が8.5億人を突破
- デイリーアクティブユーザー(DAU)は4.32億人に到達
- 北米のDAUは1億人、欧州は9,700万人、その他の地域は2億3,500万人
エンゲージメント
- グローバルのコンテンツ視聴時間は前年同期比25%増加
- Spotlightとクリエイターストーリーでの視聴時間が大幅に成長
コスト管理と収益性
- 調整後EBITDAは5,500万ドルで、前年同期のマイナス3,800万ドルから改善
- フリーキャッシュフローは過去12ヶ月間で1,500万ドルのプラス
その他のハイライト
- Snapchat+のサブスクライバーが1,100万人を突破
- 総広告主数が前年同期比で2倍以上に増加
- ARレンズの共有数が前年同期比12%増加
質疑応答ハイライト
広告業績の詳細について
- DR広告収益は安定的に成長し、第2四半期は前年同期比16%増
- 70ピクセル購入最適化やアプリベース広告主向けの新ソリューションが好調
- ブランド広告は一部の消費者向け業種で弱さが見られた
- 第3四半期の収益ガイダンスは前年同期比12-16%増の13.35-13.75億ドル
広告主数の増加要因
- SMB(中小企業)広告主の成長が主要因
- Snap Promoteなどの自動化ツールがSMB広告主の参入障壁を下げている
- クリエイティブ最適化や予算最適化など、さらなる自動化の余地がある
- Snapchatコミュニティ自体が広告主としての成長源になっている
コンテンツエンゲージメントの変化
- StoriesとSpotlightを統合した新しいバックエンドランキングシステムを構築中
- 統合により、よりパーソナライズされたコンテンツ体験を提供可能に
- 北米では一時的に混乱があったが、DAUとコンテンツ視聴時間は四半期ベースで増加
Spotlight収益化の現状と見通し
- Spotlightの視聴時間は大きく成長しており、広告在庫の増加に貢献
- 他の短編動画サービスと比較すると、まだ大きな成長余地がある
- モデルの更新頻度を上げ、より新鮮なコンテンツを迅速に提供することが課題
長期的な投資優先事項
- 収益の安定性をエンゲージメントの安定性に近づけることが目標
- SMB顧客セグメントへの注力が重要な投資分野
- 機械学習モデルの基盤強化と広告パフォーマンスの向上に継続的に取り組む
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