アファーム(ティッカー:$AFRM)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.14 | -$0.44 | 〇 |
売上高 | $659.2M (YoY +47.9%) | $605M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $655M ($640M~$670M) | $625M | 〇 |
業績ハイライト
四半期および通年業績
- 2024年度第4四半期および通年で成長と収益性の両面で好調な業績を達成
- 2024年度第4四半期にGAAP基準で初の黒字化を達成
- 2025年度第1四半期のGMV成長率は加速する見込み
経営陣の変更
- Michael Linford CFOが新たにCOOの役割も担当することに
- Robert O’Hareが2025年度末までにCFO役を引き継ぐ予定
2025年度ガイダンス
- 保守的な見通しを設定し、それを上回る業績を目指す方針
- 新規イニシアチブ(B2BやApple Payパートナーシップなど)は重要な影響はないと予想
質疑応答ハイライト
2025年度の信用環境予測
- 短期のエクスポージャーと個別取引の審査により、信用結果をコントロール可能
- 目標とする延滞率を設定し、それに近い結果を達成できている
- 2025年度のガイダンスは達成可能な保守的な数字を設定
金利低下環境下でのビジネス影響
- 金利低下は承認率の向上につながる可能性が高い
- 価格設定はリアルタイムで調整可能
- アクティブユーザー数、新規ユーザー数、リピートユーザー数の増加が期待される
- 資金調達コストの低下は即座には反映されず、タイムラグがある
RLTC(Revenue Less Transaction Costs)の見通し
- 2025年度はRLTCのGMV比率を10ベーシスポイント拡大する計画
- 主な変動要因は、オリジネーションのミックスと関連する信用結果、資本市場での執行状況
- ABSディールやフォワードフローディールなど、魅力的な資本源へのアクセス拡大が寄与
リピートユーザーと取引数の増加
- リピートユーザー数と1ユーザーあたりの取引数が増加傾向
- Affirmカードの年間支出目標は$7,500、アクティブカード数は2,000万枚
- 2025年度中の達成は困難だが、長期的な機会は大きい
オペレーティングレバレッジの源泉
- 過去12ヶ月間でオペレーティングレバレッジが急速に改善
- 2025年度は200ベーシスポイントのマージン拡大を目指す
- 将来の投資機会とのバランスを取りながら、継続的なマージン拡大を目指す
Apple Pay Laterとの提携
- Apple PayはBNPLを重要な分野として認識し、Affirmのような専門企業とのパートナーシップを選択
- Affirmの強みは、リアルタイムの与信審査技術と加盟店ネットワーク
- 加盟店の利益の一部を消費者に還元する仕組みが、BNPLの特徴的な価値提案
顧客セグメントと拡大戦略
- 異なる金融プロファイルとニーズを持つ顧客セグメントに対応
- Affirmカードを通じて、各セグメントに適した特徴や販促を提供予定
- 0%取引、長期返済プラン、Pay-in-2、Pay-in-30など、多様な支払いオプションを展開
Apple Payでの顧客体験と経済性
- Apple Payでの具体的な顧客体験は、ローンチ時に明らかになる
- Affirmは様々な決済プラットフォームに統合されることを目指す
- 経済性は、どのチャネルを通じても3-4%のRLTC/GMV比率を維持する方針
GAAP黒字化と今後の展望
- 継続的な成長と信用管理に注力しながら、新たな財務指標の達成を目指す
- GAAP黒字化は自然な事業の成長の結果であり、特別な努力は不要だった
- 銀行への転換は現時点で必要なく、検討中でもない
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