ラムリサーチ(ティッカー:$LRCX)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.86 | $0.80 | 〇 |
売上高 | $4.17B (YoY +19.8%) | $4.06B | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $0.87 ($0.77~$0.97) | $0.85 | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $4.3B ($4.0B~$4.6B) | $4.25B | 〇 |
業績ハイライト
2024年9月期の業績
- 売上高は41.7億ドル(前期比8%増)
- 粗利益率は48.2%(ガイダンスを上回る)
- 営業利益率は30.9%(前期の30.7%から改善)
- EPSは0.86ドル(ガイダンス中央値を上回る)
- フリーキャッシュフローは14.6億ドル(売上高の35%)
2024年12月期の見通し
- 売上高は43億ドル(±3億ドル)
- 粗利益率は47%(±1%)
- 営業利益率は30%(±1%)
- EPSは0.87ドル(±0.10ドル)
2025年の見通し
- WFE市場は2024年の中90億ドル台から成長を予想
- NANDの投資回復による恩恵を見込む
- 中国向けWFEは減少、売上高に占める中国の割合は低下見込み
- 先端パッケージング事業は引き続き好調を予想
質疑応答ハイライト
中国市場について
- 12月期の中国向け売上高は全体の約30%に低下見込み
- 2025年は中国向けWFEが減少し、売上高に占める割合もさらに低下を予想
- ただし、中国市場が完全になくなるわけではない
- 制限強化の影響は現時点での最善の予測を反映した見通しを提示
NAND市場について
- 現在、2/3の生産が200層未満の旧世代技術
- 2025年は技術アップグレード主導の回復を予想
- エンタープライズSSD向けの高性能ビット需要が牽引
- モリブデン採用による配線抵抗低減などの技術移行も追い風に
粗利益率の動向について
- 中国向け売上高比率低下は利益率にマイナス影響
- 一方で、アジア地域での生産拡大による効率化でオフセット
- 売上高の伸びに応じて operational efficiency の効果も期待
- 以前の46%から47%へと改善を実現
先端パッケージング事業について
- 2024年は10億ドル以上の売上高を見込む
- SABRE 3D(銅メッキ)製品の売上高は2倍以上に成長
- AI関連需要の拡大により、当初想定以上の成長を実現
- 2025年も引き続き成長を予想
CSBGとReliant事業について
- CSBGは前期比4%増、前年同期比25%増
- ReliantとそれBG以外の成長がバランス良く寄与
- 中国向けが減少する中で、先端デバイスの複雑化による需要増を期待
- データ駆動のトラブルシューティングや自動メンテナンス需要も成長要因
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