2025年5月26日から5月30日の米国株式市場のまとめです
今週の市場概要
今週の米国株式市場は、インフレ鈍化と一部の好決算を背景に堅調な展開となりました。ただし、トランプ前大統領による新たな関税政策や米中関係の緊張が再燃し、週末にかけてはやや慎重なムードが広がりました。
主要指数の週間パフォーマンス
- S&P500:終値5,911.69(前週比+1.9%)
- ダウ平均:終値42,270.07(前週比+1.6%)
- ナスダック総合指数:終値19,113.77(前週比+2.0%)
主要3指数はいずれも上昇し、S&P500とナスダックは年初来の高値圏に迫りました。背景には、インフレ指標の改善やAI関連銘柄の好調な決算がありました。
今週の経済イベント・指標
- PCEデフレーター(4月):前年比+2.1%、前月比+0.1%と、いずれも市場予想通りで、インフレ鈍化が確認されました。
- 消費者信頼感指数(ミシガン大学):52.2と前月と同水準で、消費者マインドは安定を示しました。
- 関税政策の動向:連邦控訴裁判所がトランプ前大統領による広範な関税を一時的に差し戻す判決を出したものの、その後の上訴により関税は継続中。市場はこの不透明感に敏感に反応しました。
セクター別動向
- 好調セクター:テクノロジー(+1.98%)、不動産(+2.57%)が牽引。特にAI関連の需要増がテクノロジーセクターを押し上げました。
- 不調セクター:消費関連セクターは、関税の影響懸念から一部銘柄が売られました。
注目の個別銘柄
- NVIDIA(NVDA):AIサーバー需要の急増により、四半期売上が前年同期比69%増を記録。株価は週間で約3.2%上昇しました。
- Dell Technologies(DELL):AI関連の受注増で売上は前年同期比5%増となったものの、EPSが予想を下回り、株価は発表後に一時下落しました。
- Ulta Beauty(ULTA):好決算と通期見通しの上方修正を受け、株価は11.7%急騰し、S&P500構成銘柄の中で最大の上昇率を記録しました。
来週の注目ポイント
- 5月雇用統計(6月6日発表予定):雇用者数や失業率の動向が、FRBの金融政策に影響を与える可能性があります。
- ISM非製造業景況指数(6月3日発表予定):サービス業の景況感を示す指標で、景気の先行きを占う上で注目されます。
- FRB関係者の発言:インフレ鈍化を受けた今後の利下げの可能性について、FRB高官の発言が注目されます。

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