バーティブ(ティッカー:$VRT)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.76 | $0.69 | 〇 |
売上高 | $2.07B (YoY +19%) | $1.98B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $0.82 ($0.80~$0.84) | $0.75 | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $2.140B ($2.115B~$2.165B) | $2.16B | × |
ガイダンス 通年EPS | $2.68 ($2.66~$2.70) | $2.52 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $7.805B ($7.78B~$7.83B) | $7.76B | 〇 |
業績ハイライト
2024年第3四半期の業績
- 有機売上高が前年同期比19%増加、全地域で二桁成長を達成
- 受注は過去12ヶ月ベースで37%増加、第3四半期単独では70%増
- 調整後営業利益は4億1,700万ドル、営業利益率は20.1%で初めて20%を突破
- 調整後フリーキャッシュフローは3億3,600万ドル、レバレッジは1.4倍に低下
2024年通期見通し
- 有機成長率を14%に上方修正
- 調整後営業利益を14億8,500万ドルに引き上げ
- 調整後営業利益率は19%を見込む
- 調整後フリーキャッシュフローを10億ドルに上方修正(前回から1億2,500万ドル増)
2025年の見通し
- 2024年を上回る成長率を予想
- 調整後営業利益率のさらなる拡大を見込む
- 強力なフリーキャッシュフロー創出を継続予定
質疑応答ハイライト
ハイパースケーラーのキャンパス展開について
- 大規模キャンパス全体のプログラムについて良好な可視性を確保
- 発注は顧客によって異なるが、一般的に建設中の建物に対する発注が主流
- プログラム全体の長期的な可視性を維持しながら、必要なタイミングで発注を受ける形態
ODMとの関係性について
- ODMは重要な販路として位置づけ
- ODMは時にホワイトラベル製品を使用し、時にオリジナルベンダーのラベル製品を使用
- ODMとの関係は競合ではなく、相乗効果を生む機会として捉えている
- ODMに対してサービスと液冷技術のノウハウを提供することで補完関係を構築
資金配分戦略について
- 現在の潤沢なキャッシュポジションを活用したM&Aに強い関心
- M&Aのレーダースクリーンを強化し、積極的にプロセスに関与
- 詳細な資金配分戦略については11月の投資家イベントで説明予定
キャパシティ拡張について
- 短期的な需要増加に対応できる余地を常に確保
- 23の工場での継続的な拡張を実施
- 既存工場の拡張は新工場建設より迅速な生産能力増強が可能
- Vertiv Operating Systemとリーン活動による生産性向上で継続的にキャパシティを創出
サービス事業の成長について
- サービス事業の受注・売上は好調に推移
- 特に液冷関連のサービス需要が増加
- 設置、コミッショニング、ライフサイクルサービス、予測保守など独自の能力を保有
- 液冷関連のフィールドサービス技術者の育成を継続
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