ヴィーバシステムズ(ティッカー:$VEEV)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.62 | $1.53 | 〇 |
売上高 | $676.2M (YoY +14.6%) | $667.8M | 〇 |
ガイダンス 2025Q3EPS | $1.575 ($1.57~$1.58) | $1.55 | 〇 |
ガイダンス 2025Q3売上高 | $683.5M ($682M~$685M) | $685.9M | × |
ガイダンス 2025通年EPS | $6.22 | $6.16 | 〇 |
ガイダンス 2025通年売上高 | $2.707B ($2.704B~$2.710B) | $2.71B | × |
業績ハイライト
第2四半期の業績概要
- 総収益は6億7600万ドル
- 非GAAPの営業利益は2億8000万ドル
- ガイダンスを上回る業績
主要な進展
- 臨床試験を効率化するVeeva Site Connectの重要な新リリース
- CRMスイートにService Centerの最初のリリース
- 主要な製品拡張と戦略的顧客獲得を全主要分野で達成
その他のハイライト
- Vault CRMは4月に一般提供開始、第2四半期に14件の新規受注
- 大手20社のバイオファーマ企業がR&D分野でRIMとCTMSを標準化
- Crossix事業が好調
質疑応答ハイライト
CRM事業の動向
- Vault CRMの受注が2四半期連続で増加
- 顧客はVault CRMの将来性に期待
- Service CenterやCampaign Managerなどの新製品が受注を後押し
- 中小企業顧客がまず採用し、大企業顧客にも適用可能
R&D分野の大型案件
- 大手20社のバイオファーマ企業がRIMとCTMSを標準化する案件を獲得
- この案件は約6-7年前から関係構築を開始し、約1年前から具体的な検討が始まった
- 大手20社には複数の機会があり、常に10以上の案件が進行中
競合状況
- 主要な競合はSalesforce
- IQVIAのOCE製品は市場で成功せず、Salesforceにライセンス供与
- Veeva CRMからVault CRMへの移行は順調に進行中
- 大手20社の顧客も今後12ヶ月でVault CRMへの移行を決定する見込み
安全性(Safety)製品の展望
- 明確な製品戦略を持ち、顧客も満足して使用中
- レガシープロバイダーの問題が顕在化すれば、Veevaへの移行が加速する可能性
- EDC製品との連携による効率化が注目される可能性
- AI機能の活用により、レガシーシステムとの差別化が進む可能性
プロフェッショナルサービスの状況
- サービス収益はガイダンス通りだが、マージンは良好
- 一部の顧客が第三者のSIと直接契約するケースが増加
- これはVeevaの収益機会は減少するが、顧客成功を最適化する戦略と一致
バイリング(請求)ガイダンス
- 第3四半期は前年同期比約5%増、第4四半期は増加率が上昇する見込み
- 前年同期の高い実績と、更新日の移動によるバイリング期間の変更が影響
臨床分野の競争力
- 大手から中小まで幅広い顧客に対応できる業界最広範な製品ポートフォリオを保有
- 2012年のeTMF発売以来、体系的にポートフォリオを拡大
- 長期的な視点で持続可能なビジネスを構築することに注力
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