U.S.バンコープ(ティッカー:$USB)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.97 | $0.95 | 〇 |
売上高 | $6.87B (YoY -4.6%) | $6.80B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の主要な業績
- 希薄化後EPSは0.97ドル(FDIC特別賦課金関連の特殊項目0.01ドル/株を含む)
- 特殊項目を除くと、EPSは0.98ドル
- 調整後有形普通株主資本利益率(ROTCE)は18.6%に上昇
- 純金利収益が増加、手数料収入も継続的に成長
- 経費は前四半期比および前年同期比で減少
- 信用の質は安定化、延滞率は横ばい、不良資産は若干増加
- 平均総預金残高は2.2%増加、消費者預金は業界の逆風にもかかわらず成長
- CET1比率は前四半期比30bps上昇の10.3%
その他のハイライト
- 手数料収入は総純収益の40%以上を占め、決済事業の季節的要因から恩恵
- 投資信託・資産運用手数料の力強い成長、財務管理収益も改善
- 経費管理を重視し、2024年下半期以降のポジティブな営業レバレッジを目指す
- 1株当たり有形純資産価値は前四半期比2.8%増、前年同期比10.1%増の23.15ドル
質疑応答ハイライト
純金利収益(NII)の見通し
- Q3は横ばい、Q4は増加の見込み
- 年間見通しの上限/下限は以下の要因に依存:
- 預金回転と金利
- 固定資産の再評価
- ローン成長(控えめな想定)
- FRBの政策(2024年9月と12月に利下げを想定)
- 証券ポートフォリオの平均利回りは四半期ごとに6-8bps上昇の見込み
- 住宅ローンポートフォリオも同様に6-8bps上昇の見込み
商業ローン需要と競争環境
- クライアントは攻めより守りの姿勢
- 生産性、効率性、経費管理に注力
- 融資活動は効率化機会の活用が中心
- 銀行・ノンバンクとの競争は激しく、価格に影響
- フルリレーションシップと適切なリターンを追求
- アンダーライティング基準の緩和ではなく、価格面での競争が中心
決済事業の成長見通し
- 中期的な見通しは変更なし:
- マーチャント処理とコーポレート決済は高単位の成長
- クレジットカード、デビットカードは中単位の成長
- 直近2四半期は前年比3-4%成長、今後さらなる勢いを期待
- 成長のドライバー:
- マーチャント処理のテックレッド戦略
- コーポレート決済の回復
- クレジットカード利用の堅調な推移
- Union Bank顧客の取り込み
資本管理と株主還元
- 資本水準と資本蓄積能力に自信
- 四半期ごとに20-25bpsの資本蓄積を期待
- 資本配分の優先順位は変更なし:
- 事業への投資
- 配当
- 自社株買い
- 2024年第4四半期から四半期配当を約2%増加の計画
- バーゼルIIIの最終規則を待っているが、9月12日の投資家向け説明会で資本配分と収益目標を更新予定
経営陣の変更と後継者計画
- 投資家向け説明会では新旧の顔ぶれが混在
- Gunjanを社長に任命し、顧客中心のアプローチを全行に展開
- 経営陣の変更は自然な活動であり、特別なメッセージはない
- 「One USB」戦略を強化し、顧客に対して銀行全体のサービスを提供する方針
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