アップスタート(ティッカー:$UPST)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.26 | -$0.04 | 〇 |
売上高 | $218.96M (YoY +56.1%) | $181.92M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $200M | $184.57M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $1.00B | $823.14M | 〇 |
業績ハイライト
第4四半期の主要業績
- 融資額は前四半期比33%増、収益は35%増
- 前年同期比では融資額68%増、収益56%増
- 自動車ローンとHELOCは前四半期比約60%成長
- 少額ローン商品は前四半期比115%成長
- 完全自動化率は91%に到達
モデルの進化と改善
- Model 19の導入により、Payment Transition Model (PTM)を実装
- 過去の貸倒れデータの分析によると、現在のマクロ経済対応ツールで55%の過剰な貸倒れを回避可能
- 自動車ローンの承認率は2024年を通じて7倍に改善
HELOC事業の進展
- 36州でサービス提供(米国人口の60%をカバー)
- 1,000件以上のHELOCを実行し、デフォルト率は0%
- 最初のHELOC提携パートナーと契約を締結
- 金利は約100ベーシスポイント改善
2025年の優先事項
- AIリーダーシップの10倍化
- 急速な成長に向けた資金供給の準備
- 2025年後半のGAAP会計基準での黒字化
- 最高の金利と最高のプロセスの実現に向けた大きな飛躍
2025年度通期ガイダンス
- 総収益:約10億ドル
- 手数料収入:9.2億ドル
- 純金利収入:約8,000万ドル
- 調整後EBITDA margin:約18%
- GAAP基準での純利益:少なくとも収支均衡
質疑応答ハイライト
資金調達について
- 中期的には総資金の50%以上をコミット型資金とする目標
- 残りは銀行・クレジットユニオンのバランスシート資金とABS・ヘッジファンド型資金で構成
コンバージョン率の改善要因
- モデルの精度向上が約半分を占める
- マクロ経済指標(UMI)の改善による貸倒リスクの低下
- 2024年秋の金利引き下げの影響が徐々に反映
少額ローンの状況
- 融資件数の約15%を占める
- 金額ベースでは総融資額の約3%
- 平均融資額は1,000ドル強
- 期間は6-18ヶ月
- 新規借り手の13%を獲得
貢献利益率について
- 58-62%の範囲で推移
- 主な変動要因:
- 手数料率の管理
- 顧客獲得コスト
- オペレーションコスト(融資実行・サービシング)
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