決算:UPS 2025Q3

決算

ユナイデッドパーセル サービス(ティッカー:$UPS)の2025年度第3四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for UPS

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$1.74$1.30
売上高$21.4B
(YoY -3.6%)
$20.86B

📊 業績ハイライト


📈 連結業績概要

指標数値前年同期比コメント
売上高214億ドル▲7.8%Amazonグライドダウンとeコマース低採算取引の削減が主因
営業利益21億ドル▲9.3%売上減少にも関わらずコストコントロールで利益確保
営業利益率10.0%±0コスト削減効果が寄与
フリーキャッシュフロー(YTD)27億ドル+2.0%前四半期の圧力から改善
一株当たり利益(EPS)$1.74▲11.2%不動産売却による$0.30の利益を含む

補足コメント(Carol Tomé CEO):「チームは予期せぬ関税変更に対し高い柔軟性で対応。ネットワーク再構築は順調に進んでおり、より強靭なUPSを構築している。」


🇺🇸 米国国内パッケージ事業

指標数値前年同期比コメント
売上高142億ドル▲2.6%ADVは減少したが、RPP(Revenue per Piece)が9.8%上昇
営業利益9.05億ドル▲0.8%コスト削減が奏功
営業利益率6.4%+0.1pt厳格なコスト管理が効果を発揮
平均日量(ADV)▲12.3%Amazon との取引縮小と低採算ECの削減が影響
RPP(1個あたり収益)+9.8%3年ぶり最高の伸び

📉 Ground Saver ADV:▲32.7%(Amazonと低採算ECの削減に起因)
📈 Premium Ground構成比:84%超(5年ぶりの高水準)


🌍 国際パッケージ事業

指標数値前年同期比コメント
売上高47億ドル+5.9%出荷量増加が貢献
営業利益6.91億ドル▲1.0億ドル高採算トレードレーンの減少が影響
営業利益率14.8%▲2.8pt米中間の輸入減少(▲27.1%)が大きく影響
Export ADV+5.9%5四半期連続の成長
Total ADV+4.8%欧州・米州が牽引

⚠️ 中国→米国間のADV:▲27.1%
💬「高採算路線が減り、低採算路線が増えた結果、マージンに圧力」 — Brian Dykes CFO


🏭 サプライチェーン&ソリューションズ(SCS)

指標数値前年同期比コメント
売上高25億ドル▲7.1億ドルCoyoteの売却による影響(▲4.65億ドル)
営業利益5.36億ドル+300%超不動産売却益(3.3億ドル)が寄与
営業利益率21.3%大幅改善売却益を含むが本業でもヘルスケアが好調

💊 ヘルスケア物流が好調(UPS Digital含む部門で+9.5%成長)


📦 重要施策・進捗状況

✅ Amazon グライドダウン進捗

内容数値/進捗
Amazon取扱量減少(YoY)▲21.2%(Q3)
閉鎖済みビル数93棟(年初来)
閉鎖済みオペレーション数195
削減済み時間(YTD)1,600万時間(目標:2,500万時間)
削減済み人員3.4万人(約1/3は9月に削減)

✅ デジタルアクセスプログラム(DAP)

指標数値YoY
SMB数(利用中)800万社超
DAP売上(YTD)28億ドル+20%
通年見通し35億ドル超

✅ USPSとの提携進展

  • Ground Saver/郵便最終配送に関し、USPSと仮合意
  • 本格運用は2026年初を予定
  • Q3コスト影響:約1億ドル

✅ 国際貿易政策対応

  • De minimis撤廃で、通関手続き10倍に急増(13,000→112,000件/日)
  • AI導入で90%以上を自動通関化し、コスト増を抑制

📅 2025年第4四半期見通し

セグメント売上高見通し営業利益率見通し
連結240億ドル11.0〜11.5%
米国国内162億ドル9.5〜10.0%
国際50億ドル17〜18%
SCS27億ドル9%

✳️ 設備投資:35億ドル
✳️ 配当支払い予定:55億ドル
✳️ 年間株式買戻し:10億ドル完了済み
✳️ 年末時点の現金保有見込み:50億ドル(Andlauer買収後)


💬 質疑応答ハイライト


🏠 国内マージン見通しと2026年に向けた展望

Q(Wells Fargo):
Amazonのボリュームグライドダウン進捗やRPP(Revenue per Piece)の改善を受け、2026年の国内利益率はどう見ているか?

A(Brian Dykes):

  • Amazonグライドダウンは6四半期計画のうち3四半期が終了
  • 2026年後半に向けて、Ground SaverのUSPS提携効果が出始める。
  • Andlauerの買収完了後、ヘルスケア分野の成長も期待。
  • 2026年の詳細見通しは来年1月に開示予定。

📦 USPS提携とGround Saverの影響

Q(UBS):
Ground SaverとUSPSの提携の具体内容と、コスト構造への影響は?

A(Carol Tomé):

  • USPSはFinal Mileに強みがあり、UPSはMiddle Mileが強み
  • Preliminary agreement あり、詳細はQ4に発表予定
  • Mail Innovations事業にも波及効果が期待される。

コスト影響(Brian)

  • Q3:Ground Saver密度悪化によるコスト影響は約1億ドル
  • Q4以降、USPS提携による改善が見込まれるがまだ開始前

📉 SMB(中小企業)の輸入需要と関税の影響

Q(Bernstein):
De minimis撤廃の影響と、SMBの今後の見通しは?

A(Carol Tomé):

  • 中国・香港→米国間のボリュームが大幅減(▲27.1%)。
  • SMBの動向は慎重に見守る必要あり
  • 第3四半期に83,000人がウェビナーに参加、61,000社と個別対応
  • UPSのAI通関処理により、97%を即日処理可能に。

📉 コスト削減の進捗とネットワーク再構築

Q(Melius Research):
195のオペレーション削減・93ビル閉鎖後、来年も削減継続?

A(Carol Tomé):

  • Amazonグライドダウンが2026年半ばまで継続するため、削減も継続。
  • 詳細はQ4決算時に2026年見通しとともに開示予定。

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