ユナイテッド航空(ティッカー:$UAL)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $4.14 | $3.93 | 〇 |
売上高 | $14.99B (YoY +5.7%) | $14.97B | 〇 |
ガイダンス 2024Q3EPS | $3.00 ($2.75~$3.25) | $3.38 | × |
ガイダンス 通年EPS | $10.00 ($9.00~$11.00) | $9.76 | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の財務結果
- 収益は150億ドルで、前年同期比5.7%増
- 税引前利益は18億ドル
- 1株当たり利益は4.14ドルで、予想を上回る
運航実績
- 第2四半期の搭乗者数は過去最高の4,400万人超
- 定時出発率、運航率、座席キャンセル率で第2四半期の記録を更新
コスト管理
- 燃料費を除く単位当たりコスト(CASM-ex)は前年同期比2.1%増
- 運航の効率化や費用管理の強化により、予想を上回るコスト削減を実現
通期見通し
- 通期の1株当たり利益ガイダンスを9~11ドルに維持
質疑応答ハイライト
プレミアム需要と競合の動向について
- プレミアム需要は引き続き強く、プレミアム収入は8.5%増加
- 競合他社のプレミアム戦略模倣に対し、ユナイテッドの優位性は長期的なものと認識
- プレミアム戦略は7年以上かけて実施してきたもので、ビジネスセンターハブを持たない他社が短期間で追随するのは困難
国内供給過剰と今後の展望
- 8月中旬以降、業界全体で不採算路線の削減が加速すると予想
- 第4四半期の業界全体の国内供給は前年比1.5~2.5%増にとどまる見込み
- ユナイテッドは第4四半期の国内供給を計画から300ベーシスポイント削減
国際線の動向
- 大西洋路線は引き続き好調で、収益性が高い
- 南欧向けの供給過剰が一部見られるものの、全体としては良好な結果
- 太平洋路線は第4四半期以降、前年比のマイナス幅が縮小する見込み
コーポレート需要の回復状況
- コーポレート需要は緩やかだが着実に回復中
- 回復度合いは2019年比でほぼ100%だが、GDP比では遅れている
- ビジネスクラスの搭乗率は前年比で上昇傾向
資本配分と株主還元
- 純有利子負債/EBITDAR倍率は2.6倍とパンデミック前の水準に回復
- 高金利の負債11億ドルを早期返済
- 今後は有機的成長への投資と株主還元のバランスを取る方針
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