トゥイリオ(ティッカー:$TWLO)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.00 | $1.03 | × |
売上高 | $1.19B (YoY +10.2%) | $1.18B | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $0.905 ($0.88~$0.93) | $0.98 | × |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $1.135B ($1.13B~$1.14B) | $1.14B | × |
業績ハイライト
売上高
- Q4売上高は11.95億ドル(前年同期比11%増)、2四半期連続の2桁成長を達成
- 2024年通年の売上高は44.58億ドル(前年同期比9%の有機成長)
- Communications事業の売上高は11.21億ドル(前年同期比12%増)
- Segment事業の売上高は7,400万ドル(前年同期比1%減)
収益性
- 四半期ベースで初めてGAAP営業利益を計上(1,400万ドル)
- Q4非GAAP営業利益は1.97億ドル(前年同期比14%増)、過去最高を更新
- 2024年通年の非GAAP営業利益は7.14億ドル(前年同期比34%増)
- Q4フリーキャッシュフローは9,300万ドル
- 2024年通年のフリーキャッシュフローは6.57億ドル(前年同期比81%増)
主要指標
- Q4ドルベースの純展開率は106%(2023年Q1以降で最高)
- Communications事業のドルベースの純展開率は108%
- Segment事業のドルベースの純展開率は93%
- 株式報酬費用は売上高比13%(前年同期比240bps改善)
事業の進捗
- 2024年中に251の新製品・機能強化・サービスをローンチ
- サイバーウィーク期間中、50億以上のメッセージ、650億以上のメール、6億7,800万件の通話を処理
- Forbes 50のAIスタートアップの90%がTwilioを利用
- Communications事業で50万ドル以上の案件を78件獲得(前年同期比47%増)
- Segment事業で過去最大規模の案件を世界有数の金融サービス企業と締結
- 9,000社以上のAI関連企業がTwilioのサービスを利用
質疑応答ハイライト
メッセージング・Eメール事業の成長要因
- 暗号通貨関連の回復は見られるものの、2020-2022年の水準には及ばず
- 影響は限定的で、メッセージングやEメール事業の主要な成長要因ではない
Segment事業の展望
- 新規契約の50%以上が複数年契約
- テクノロジーとイノベーション面での改善が進行中
- 2025年Q2までに非GAAP営業利益のブレークイーン達成を見込む
AI関連ビジネスの状況
- 小規模な新規顧客から大手企業まで、様々な顧客層が存在
- 認証以外にも、垂直産業向けAIスタートアップなど多様なユースケースが存在
- 現時点では収益への貢献は限定的
RCSの展開状況
- 早期段階だが、導入は進展
- 相互運用性などの課題は依然として存在
- ブランド認知向上の観点から期待
- Androidエコシステムが先行
マクロ環境の影響
- ビジネス環境は概ね良好
- 中立的な環境を前提に計画を立案
- マクロ環境が改善すれば恩恵を受ける可能性あり
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