トゥイリオ(ティッカー:$TWLO)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.80 | $0.59 | 〇 |
売上高 | $1.05B (YoY +5.0%) | $1.03B | 〇 |
ガイダンス 2024Q2EPS | $0.66 ($0.64~$0.68) | $0.62 | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $1.055B ($1.05B~$1.06B) | $1.08B | × |
業績ハイライト
通期の業績ハイライト
- 第1四半期の売上高は10億4700万ドルで、前年同期比4%増(オーガニックベースでは7%増)
- 第1四半期の非GAAPベースの営業利益は1億6000万ドル、前年同期比54%増
- 第1四半期のフリーキャッシュフローは1億7700万ドル、前年同期から2億9200万ドル改善
- 取締役会は追加の20億ドルの自社株買いを承認し、合計30億ドルとなる
コミュニケーション事業
- 第1四半期の売上高は9億7200万ドル、前年同期比4%増(オーガニックベースでは7%増)
- 中国ユニコムと提携し、シンガポールと香港でコミュニケーション製品を再販売
- マーケティングオートメーション企業のBloomreachとパートナー契約を締結
セグメント事業
- 第1四半期の売上高は7500万ドル、前年同期比2%増
- 2025年第2四半期までにセグメントの非GAAP営業損益をブレークイーブンにする目標
- DataBricksとSnowflakeとのパートナーシップを深化し、データウェアハウスの相互運用性を強化
ガイダンス
- 第2四半期の売上高目標を10億5000万ドルから10億6000万ドルに設定(前年同期比1~2%増)
- 通期の自社製品売上高成長率目標を5~10%に据え置き
- 第2四半期の非GAAPベースの営業利益目標を1億3500万ドルから1億4500万ドルに設定
- 通期の非GAAPベースの営業利益予想を5億8500万ドルから6億3500万ドルに上方修正
質疑応答ハイライト
中期市場とエンタープライズ顧客の需要動向
- 全体的に需要は安定している
- 特に国際ターミネーショントラフィックで弱さが見られる
- ほとんどの業界で前年比成長を見せている
- 短期的にはクロスセルやISVとの連携により成長を加速させる取り組みを行っている
- 中長期的にはイノベーションに注力し、顧客との関係を強化し、新市場への拡大や大型案件の獲得を目指す
セグメント事業の立て直しの取り組み
- コストベースの適正化に注力
- AIを活用した顧客オンボーディングの自動化によって、価値実現までの時間を短縮
- データウェアハウスの相互運用性を強化
- 2024年中に3つの製品でセグメントをコミュニケーションにネイティブに組み込む
- CustomerAIの勢いを活かす
- 2025年第2四半期までにセグメントの非GAAP営業損益の黒字化にコミット
総経費の増減要因
- 現時点で大幅な人員増強の必要性は感じていない
- R&Dを中心に一部で採用を再開
- 中長期的に成果が現れると期待される重要プロジェクトに注力
- 新たな従業員向け賞与制度の影響で一時的に経費が増加
- 役割のグローバル化やオートメーションの促進により、更なる効率化の余地がある
政治関連メッセージの収益への影響
- 2024年の選挙シーズンによる特別な収益増加は見込んでいない
- 全ての顧客にオプトイン等の登録要件の遵守とアクセプタブルユースポリシーの順守を求めている
- ネットワークの通信の質を確保し、消費者を保護することが目的
- 長期的にビジネスと消費者の利益につながると考えている
国際市場の競争環境と登録/未登録メッセージの動向
- 競争環境に大きな変化はない
- 国際ターミネーショントラフィックで弱さが見られるが、市場シェアは維持
- 10DLCへの移行は完了しており、影響はほとんどない
- トールフリー化も完了しており、競争力への影響はない
- 顧客からは信頼できるプロバイダーとの取引を望む声が多い
- コンプライアンス重視の姿勢が当社の強みになっている
- 不正防止のためのAIツールも顧客から高い評価
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