トラベラーズカンパニーズ(ティッカー:$TRV)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $9.15 | $6.61 | 〇 |
売上高 | $12.01B (YoY +20.2%) | $10.80B | 〇 |
業績ハイライト
四半期業績概要
- コア利益は21億ドルで過去最高を記録
- 正味既経過保険料は9%増加の109億ドル
- コンバインドレシオは2.6ポイント改善の83.2%
- 全3セグメントで堅調なアンダーライティングマージン
- ビジネス保険: 85.2%
- 債券・特殊保険: 82.7%
- 個人保険: 80.7%
通期業績概要
- コア利益は64%増の50億ドル(1株当たり21.58ドル)
- コアROEは17.2%
- 税引後純投資収益は21%増の30億ドル
- 正味既経過保険料は8%増の430億ドル超
- 調整後純資産価値は13%増の139.4ドル
セグメント別業績
ビジネス保険
- 正味収入保険料は8%増の54億ドル
- 更新保険料変動率は9.6%(料率変更は6.9%)
- 保険契約継続率は85%を維持
債券・特殊保険
- 正味収入保険料は7%増の11億ドル
- マネジメントライアビリティの保険契約継続率は88%
- 保証保険の正味収入保険料は19%増
個人保険
- 正味収入保険料は7%増
- 自動車保険のコンバインドレシオは94.2%
- 住宅保険のコンバインドレシオは67.8%
質疑応答ハイライト
料率設定動向について
- ビジネス保険の料率設定は概ね安定的に推移
- 個別案件ベースでの詳細な査定を継続
- 重要な変化は見られず
カリフォルニア山火事の影響
- 業界全体に大きな影響を与える見込み
- 第1四半期業績への重大な影響を予想
- 現時点で具体的な損失見積もりは時期尚早
保険引受利益について
- ビジネス保険の基礎的コンバインドレシオは過去20年で最良の水準
- 収益性の高い契約獲得と料率設定が寄与
- 市場は安定的で保険契約継続率も良好
賠償責任環境について
- 引き続き重要な課題として認識
- 一部の州で対応策が講じられ始める
- 第三者訴訟資金調達の開示に関する法整備に進展
個人保険の戦略
- 自動車保険は成長を志向
- 住宅保険は収益性改善に注力
- 州ごとにきめ細かな戦略を展開
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