トースト(ティッカー:$TOST)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.07 | $0.01 | 〇 |
売上高 | $1.31B (YoY +27.2%) | $1.29B | 〇 |
業績ハイライト
財務業績
- 第3四半期の純追加店舗数は約7,000店舗で、総店舗数は約127,000店舗(前年比28%増)
- ARRは28%増加
- フィンテック及びサブスクリプション粗利益は35%増加
- 調整後EBITDAは1億1,300万ドル(粗利益に対するマージン30%)
- GAAP営業利益は3,400万ドル
サブスクリプション収益
- SaaS ARRは前年比33%増
- SaaS ARPUは4%増加(ARRベース)
- サブスクリプション収益は前年比44%増
決済関連
- 決済ARRは23%増加、フィンテック粗利益は27%増加
- GPV(決済取扱高)は417億ドルで前年比24%増
- 店舗あたりGPVは前年比約3%減
- ネット手数料率は56ベーシスポイント
質疑応答ハイライト
2025年の店舗数成長見通し
- フライホイール市場での強い生産性が継続
- 食品・飲料小売、国際市場での良好な初期モメンタム
- エンタープライズ市場でのPotbellyの獲得など順調な進展
- 2025年も継続的な店舗数成長に自信を示す
新製品(ブランドアプリ・SMSマーケティング)について
- 特に中堅市場やマルチユニットSMB顧客からの反応が良好
- ブランドアプリ経由の注文顧客はウェブサイト経由と比べ4倍のリピート率
- 収益性は時期尚早だが、単位経済性と投資回収期間を重視
- 既存のゲストスイート製品群の強化策として位置付け
価格改定の影響について
- 9月に一部顧客向けに実施した価格改定は第3四半期への影響は限定的
- 第4四半期にわずかなプラス効果を見込む
- 長期的な戦略として、対象を絞った価格調整を継続的に実施予定
- 成長要因として店舗数とARPUが主軸、価格はそれらを補完する位置付け
エンタープライズ事業の展望
- Potbelly(400店舗以上)の新規獲得を発表
- 2025年に向けたパイプラインは非常に強固
- Marriott、MTY Group、NBCなどの展開も順調に進行
- エンタープライズ向け製品機能の強化が継続的な成功要因
Toast Capitalの成長性について
- 第3四半期の非決済フィンテック粗利益は4,300万ドルに到達
- デフォルト率は想定内で推移
- 前年比でバッドデットは減少、プログラムの最適化が進む
- 長期的には慎重なリスク管理のもと、アタッチ率向上による成長を目指す
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