トランスメディックス(ティッカー:$TMDX)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.12 | $0.32 | × |
売上高 | $108.76M (YoY +63.7%) | $115M | × |
ガイダンス 通年売上高 | $435M ($425M~$445M) | $444.5M | × |
業績ハイライト
2024年第3四半期の主要な業績
- 総収益は108.8百万ドルで、前年同期比64%増
- 米国売上高は前年同期比76%増、一方で海外売上高は40%減
- 前四半期比では総収益5%減、米国売上高3%減、海外売上高45%減
- TransMedics移植ロジスティクスサービス収益は20.1百万ドル(前年同期2.1百万ドル、前四半期19.1百万ドル)
収益性と運営状況
- 総粗利益率は56%(前四半期61%)
- GAAPベースの営業利益は3.9百万ドル(売上高比4%)
- 自社保有航空機は第3四半期末時点で18機に拡大
- NOPフライトミッションの61%を自社航空機でカバー(前四半期59%)
事業展開について
- ダラス(テキサス州)に航空機メンテナンスハブを設立
- パイロットの採用・トレーニングを継続
- 2025年に向けて次世代OCS心臓・肺技術の開発を推進中
- 通期の売上高ガイダンス425-445百万ドルを維持(前年比76-84%増)
質疑応答ハイライト
第4四半期の見通しについて
- 10月初旬から取引動向は正常化の兆しを見せている
- 通期ガイダンスの維持は、この回復傾向を反映したもの
- ただし、具体的な数値予測については言及を控える方針
心臓移植事業の状況について
- DCDハート移植の約70%をTransMedicsが占めており、この比率は前年から上昇
- 第3四半期の減少は全米の移植件数減少を反映したものであり、競合による影響ではない
- 市場シェアは中央レベル、国家レベルともに安定を維持
粗利益率の低下要因について
- 約200万ドルの一時的なコストが発生
- パイロットトレーニング費用
- 新航空機メンテナンスハブの初期費用
- NOPハブへの追加投資
- 自社機のメンテナンス期間中、第三者物流パートナーの利用増加
- これらの一時的な費用は第4四半期には発生しない見込み
航空機フリートの運営状況について
- 保有機数18機のうち、第3四半期の実稼働は平均10機程度
- 2024年第1四半期末までに20-22機まで拡大予定
- その後は追加購入を一時停止し、既存フリートの効率性向上に注力
- 定期的なメンテナンスを考慮し、常時1-2機の整備を想定した運営体制を構築中
次世代技術開発について
- 肺移植技術:新しい灌流液、回路設計、換気モード、臨床使用モデルを開発中
- 心臓移植技術:新しい保存灌流液、代謝促進添加剤、使用モデルを開発中
- 両技術とも24時間までの臓器保存を可能にし、朝の移植手術を実現することを目指す
- 2025年に複数の臨床プログラムを同時に実施予定
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