トゥルーイスト(ティッカー:$TFC)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.31 | $0.990 | 〇 |
売上高 | $5.14B (YoY -10.3%) | $5.11B | 〇 |
業績ハイライト
財務結果
- 第3四半期の普通株主に帰属する純利益は13億ドル(1株当たり0.99ドル)
- 調整後EPS(1株当たり利益)は0.97ドル
- 調整後収益は前四半期比2.4%増
- 調整後費用は前四半期比0.9%増、前年同期比2.3%減
資本と信用の質
- CET1比率は11.6%で前四半期から横ばい
- 12億ドルの資本を株主に還元(配当と5億ドルの自社株買い)
- ネットチャージオフ率は3ベーシスポイント低下し0.55%に
- 不良債権比率は横ばい
ビジネスハイライト
- 投資銀行収益が前年同期比79%増、年初来43%増と好調
- デジタルチャネルを通じて75,000以上の新規顧客を獲得(前年同期比35%増)
- 法人預金が1%増加、法人向け融資の実行額が4%増加
2024年通期見通し
- 通期の調整後費用は前年比で若干減少する見込み(従来は横ばい予想)
- 通期のネットチャージオフ率は約0.60%を見込む(従来は0.65%)
- 第4四半期も約5億ドルの自社株買いを予定
質疑応答ハイライト
第4四半期のNIMガイダンスについて
- NIIは1.5%減少する見込み
- NIMは305-306ベーシスポイント程度まで低下する可能性
- 預金ベータは30%後半まで上昇すると予想
- 2025年第1四半期にはNIMが安定し、その後改善に向かうと予想
スワップポジションについて
- 受取固定スワップの想定元本は約600億ドル
- 第3四半期に約150億ドルの先物スワップを追加
- 支払固定スワップも約50億ドル追加
- 受取固定金利は約3.40%
2025年の見通しについて
- NIIの成長を見込む
- 資本市場ビジネスの好調が続くと予想
- 富裕層向けビジネスも政権交代後のボラティリティ上昇で恩恵を受ける可能性
- 費用は収益の伸びに応じてコントロールする方針
ROTCEについて
- 中期的に中位10%台を目指す
- 保険事業売却で創出した資本の活用で、他社よりも速いペースでROTCEを引き上げる余地がある
- 中位10%台に到達後は更なる上昇を目指す
自社株買いについて
- 当面は四半期500億ドルペースを維持する見込み
- ビジネス成長の機会を見極めつつ、必要に応じて金額を調整する可能性あり
市場シェア拡大について
- 投資銀行業務では全ての分野でシェアを拡大中
- 既存顧客との取引深耕(プライマリー取引の増加)に注力
- デジタルチャネルを通じた新規顧客獲得も順調
リスクインフラへの投資について
- サイバーセキュリティ、データ管理、AIなどへの継続的な投資を計画
- 四半期ごとに変動はあるが、長期的な投資計画の一環
- 業界全体の期待値の高まりに対応するための投資
ウォレットシェア拡大の取り組みについて
- 当座預金のプライマリー取引比率が1%上昇
- 法人向けキャッシュマネジメントサービスの浸透率も1%上昇
- デジタルチャネルと実店舗の両方を活用し、顧客との関係強化を図る
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