テンパスAI(ティッカー:$TEM)の2025年第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | -$0.11 | -$0.18 | 〇 |
| 売上高 | $334.21M (YoY +84.7%) | $328.67M | 〇 |
| ガイダンス 通年売上高 | $1.27B | $1.26B | 〇 |
業績ハイライト
売上・成長率
| 指標 | 第3四半期(Q3 2025)実績 | 成長率(前年比) | 備考 |
|---|---|---|---|
| ゲノミクス総検査数 | 非公開(前年比 +33%) | +33% | 腫瘍領域:+27%、遺伝性検査:+37% |
| データライセンシング(Insights) | $150M(契約総額) | +38% | 今期の受注に関する数値、複数契約を締結 |
| Adjusted EBITDA | プラス転換(初の黒字) | – | Paige買収による数百万ドルの追加費用を含む、除けば$4M近くに達する水準 |
| 総平均診療報酬単価(ASP) | $1,600 | +$20(QoQ) | 業界平均より低水準、今後のADLT認定による改善余地あり |
- ポジティブ:
- ゲノミクス領域の成長率は依然として高水準(腫瘍関連 +27%、遺伝性 +37%)。
- データ事業(Insights)では、年間で$350M以上の受注をすでに公開済み。
- 初のAdjusted EBITDA黒字を達成。Paigeの統合コスト含めた実績。
- ネガティブ:
- 遺伝性領域の成長率は今後「低〜中20%」台へと減速見通し。
- ASPは同業他社より依然として低水準(差は最大で数百ドル)。
ガイダンス(業績見通し)
- 2025年通期:
- わずかに正のAdjusted EBITDAを達成する見込み(Paige買収によるコスト含む)。
- **Ambry(遺伝性部門)**の通期成長率:低〜中20%台へ上方修正(従来:中〜高10%台)。
- 中期見通し(2026〜2028年):
- **ゲノミクス部門の年平均成長率:+25%**を想定。持続可能な成長として強調。
- データ部門も複数年契約の増加により「継続的な売上貢献が期待される」との見解。
経営陣コメントの要点
| 経営陣 | コメント概要 |
|---|---|
| Eric Lefkofsky(CEO) | 「売上・利益・技術進捗のすべてでバランスの取れた好調な四半期」「営業部隊の最適化により販売効率が大幅改善」 |
| James Rogers(CFO) | 「今期の平均診療報酬(ASP)は$1,600に上昇」「Paige統合費用を含めてもEBITDA黒字達成」 |
質疑応答ハイライト
ゲノミクス事業の成長要因
Q(Needham, Ryan MacDonald):テスト数が大幅に増加した要因は?
A(CEO):
- 営業体制の最適化とMRD(微小残存病変)ポートフォリオ導入による再訓練が奏功。
- 技術的優位性(コンテキストを持った包括的レポート)への需要拡大。
- 外部要因による「一過性の増加」ではなく、構造的な成長である点を強調。
MRD戦略と成長戦略
Q(BTIG, Mark Massaro):MRD市場にどう取り組むのか?
A(CEO):
- 2026年以降も持続する25%の成長を狙うため、MRD投入は段階的に実施。
- Personalisとの協業により、ナイーブ型・インフォーム型の両アッセイを保有。
- 「不自然な営業投資や成長促進はしない」慎重姿勢も維持。
データライセンス契約の急増について
Q(TD Cowen, Dan Brennan):$150Mの大型受注の背景と戦略的意図は?
A(CEO):
- 単発の開示ではなく、「一連の大型契約が重なったことによる例外的な開示」。
- 契約は複数年で、売上認識は段階的。
- 既に今年だけで**$350M以上の受注**を開示しており、「データ事業は急拡大中」と明言。
xF・XR(液体バイオプシー)のFDA認可とADLT戦略
Q(JP Morgan, Casey Woodring):xF・XRのADLT取得によるASPの引き上げ可能性は?
A(CFO):
- Q3の平均ASPは$1,600で依然低水準。
- 2026年にxF提出、XRはその後。ADLT取得により価格上昇が期待できる。
Ambry(遺伝性部門)の成長と市場シェア
Q(BofA, Michael Ryskin 他):
- Ambryの成長の中身と市場全体との比較は?
A(CFO):
- 今期の+32%成長のうち、約半分はシェア拡大が寄与。
- 今後の成長率は「低〜中20%台」へと落ち着く見通し。
A(CEO)補足:
- 市場の成長率は「低2桁台(10〜12%)程度が妥当」。
- Ambryは「ゴールドスタンダード」として差別化されており、市場平均を大きく上回る成長を見込む。
Foundation Model(基盤AIモデル)とPaige統合の進展
Q(Guggenheim, Ricky):AstraZenecaとのFoundation Modelの進捗とPaigeとのシナジーは?
A(CEO):
- 前処理フェーズは完了し、大規模学習へ移行中。
- Q1に最初のバージョンを予定。
- Paigeの基盤モデルも統合し、デジタル病理領域でのAI活用に加速感あり。
医療AI(アルゴリズム)の収益化可能性
Q(Piper Sandler, David Westenberg):AIによる診断補助やインサイトの報酬化は現実的か?
A(CEO):
- 現時点では未収益化だが、「医療費削減に貢献するAIは将来必ず報酬対象になる」との見解。
- FDA承認済みのアルゴリズムが複数存在し、報酬化されれば急速にスケール可能。
Paigeとのシナジー
Q(Loop Capital, Mark Schappel):Paigeはゲノミクスとどう連携するのか?
A(CEO):
- 通常のNGSでは取得できない情報を、デジタル病理画像で補完可能。
- EGFRなど一部変異については、数日以内に結果予測が可能になる点で、臨床的に非常に有用。
- 将来的には「マルチモーダルで統合的な診断支援」を目指す。
MRDデータの開示タイミング
Q(Stifel, Daniel Arias):今後のMRD関連のデータ発表予定は?
A(CEO):
- CRCおよび非小細胞肺がん(NSCLC)領域のナイーブ型MRDにおいて、2026年初頭にデータ開示見込み。
- 肺がん・CRCともに他社と競合できる高感度を実現。
- Tumor-informed型はPersonalis主導で別途展開中。

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