AT&T(ティッカー:$T)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.54 | $0.51 | 〇 |
売上高 | $32.3B (YoY +0.9%) | $31.94B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $2.02 ($1.97~$2.07) | $2.18 | × |
業績ハイライト
業績ハイライト
2024年度の主要業績
- 2024年度は期初に提示した全ての連結財務ガイダンスを達成または上回る業績を達成
- モバイルサービス収入は3.5%成長
- ブロードバンド収益は7%以上成長、ファイバー収益は約18%成長
- 連結EBITDAは3.1%成長
- 調整後EPSは2.26ドル(DIRECTVを除くと1.95ドル)
- 設備投資は約220億ドル
- フリーキャッシュフローは176億ドル(DIRECTVを除くと153億ドル)
モバイル部門の業績
- ポストペイド携帯電話の純増は48.2万件
- モバイル収益は3.3%成長、サービス収益も3.3%成長
- モバイルEBITDAは約5億ドル(6.1%)増加
- ポストペイド携帯電話のARPUは56.72ドルで前年比約1%増加
- ポストペイド携帯電話の解約率は0.85%で前年比0.01ポイント上昇
消費者向け固定通信の業績
- AT&Tファイバーの純増は30.7万件で過去最高の四半期実績
- AT&Tインターネットエアは15.8万件の純増
- ファイバーのARPUは71.71ドルで前年比4.7%増加
- ブロードバンド収益は7.8%成長、ファイバー収益は17.8%成長
- EBITDAは四半期で9.8%、通年で10%成長
法人向け固定通信の業績
- 収益は10%減少、EBITDAは22%減少
- 法人向けワイヤレスサービス収益は3.5%成長
- FirstNetの無線接続は四半期で約30万件増加し、総接続数は670万件超に
質疑応答ハイライト
レガシー商品の規制申請について
- 約1,300のワイヤーセンターで従来型商品の販売停止を申請予定
- 2029年までにレガシーの銅線ネットワーク運用を大幅に縮小する計画
- 新政権は近代的な通信インフラへの投資を促進する方針
ファイバーとモバイルの相乗効果
- AT&Tファイバーの普及率は40%
- AT&Tファイバー契約世帯の40%がAT&Tのワイヤレスサービスも利用
- 両指標とも前年比約1ポイント改善
ブロードバンド市場の競争環境
- ファイバーは優れた製品性能で差別化
- 価格よりも製品品質で顧客を獲得
- ケーブル事業者と比べて低価格帯でサービス提供
法人向けビジネスの見通し
- レガシー商品からファイバーへの移行を進める
- AIインフラ需要の取り込みを期待
- AT&Tインターネットエアの法人向け展開に成長機会
クラウドとAIの活用
- コールセンター業務などで既にAIツールを活用
- 顧客対応の効率化により通話量が30%減少
- 社内のコード開発効率が向上
- 無線ネットワークの最適化にも機械学習とAIを活用
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