ソノス(ティッカー:$SONO)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.25 | -$0.34 | 〇 |
売上高 | $252.7M (YoY -16.9%) | $248M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $1.65B ($1.6B~$1.7B) | $1.65B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高は2億5,270万ドルで、期待を若干上回った
- プロモーションにより、想定以上の業績となった
- 製品1台あたりの売上高は前年同期比11%増の338ドル
- 第1四半期までの売上高は8億6,600万ドル(前年同期比11%減)
- 米州は前年同期比5%減、EMEAは21%減、APACは23%減
- GAAP総利益率は44.3%で前年同期比100ベーシスポイント改善
新製品投入と新カテゴリー参入
- 数週間以内に新製品を発表予定
- 新たな数十億ドル規模のカテゴリーに参入し、事業の多角化を進める
- 複数年にわたる投資の成果であり、第3四半期以降の収益につながると期待
- Sonosブランドの進化と新たな顧客層の獲得に向けたマーケティング活動を開始
流通網の拡大と顧客ターゲティング
- 米国でAmazonと直接販売の提携を開始し、新規顧客獲得に貢献
- 新規顧客獲得に向けた流通網の拡大を継続的に検討
- 既存の優良顧客向けの期間限定アップグレードプロモーションを実施し、期待以上の結果
2024年度の業績予想
- 第2四半期の好調な業績により、通期の業績予想達成に向けて順調
- 通期の売上高予想は16億〜17億ドル(前年比横ばい)
- 新カテゴリー製品が1億ドル以上の売上に貢献する見込み
- GAAP総利益率は45〜46%、調整後EBITDAマージンは9.4〜10.6%の予想
質疑応答ハイライト
Amazonでの直接販売と既存顧客向けプロモーションについて
- Amazonでの直接販売は好調にスタートしており、新規顧客獲得に貢献している
- 新カテゴリー参入に向けて、Amazonとの提携はさらに重要になると考えている
- 既存顧客の単一製品世帯を複数製品世帯に引き上げることで、60億ドルの機会がある
- 既存顧客向けのプロモーションやツールへの投資を続けており、DTC(直販)チャネルを通じた取り組みを強化していく
消費者需要と新製品投入への自信
- ここ3ヶ月、Sonosが属するカテゴリーの状況に大きな変化はない
- 市場環境が厳しい中でも、ブランド力と製品ポートフォリオの強みにより、上半期の目標を達成できた
- 参入予定の新カテゴリーは大規模で成長しており、チャネルパートナーとの協議も進めている
- 上半期の実績と、新カテゴリーの市場性を踏まえ、2024年度の業績予想を据え置いている
プロモーション戦略と新規顧客獲得について
- 新規顧客獲得に向けたプロモーションは戦術的なものではなく、構造的で長期的な取り組み
- 提携先の選定では、現在および将来の製品ポートフォリオとの適合性を重視している
- Sonosが対象とする世帯の91%には未だ浸透しておらず、そこにリーチできるパートナーを戦略的に模索している
地域別の市場シェアとトレンドについて
- 米国のホームシアターとストリーミングオーディオ市場では、前年比でシェアを維持または拡大している
- EMEA(欧州・中東・アフリカ)とオーストラリアでは、市場全体が前年割れとなる中、Sonosは健闘している
- 地域別の業績は、Sonos固有の要因というよりも、業界全体のトレンドを反映したものと捉えている
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