スーパーマイクロコンピューター(ティッカー:$SMCI)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $6.25 | $7.81 | × |
売上高 | $5.31B (YoY +143.6%) | $5.30B | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $7.48 ($6.69~$8.27) | $7.58 | × |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $6.5B ($6.0B~$7.0B) | $5.45B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $23.69 ($23.29~$24.09) | $21.85 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $14.9B ($14.7B~$15.1B) | $14.94B | 〇 |
業績ハイライト
第4四半期業績
- 売上高は53億1000万ドルで、前年同期比143%増
- 非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は6.25ドル
- 営業利益率は7.8%
2024年度通期業績
- 売上高は149億4000万ドルで、前年比110%増
- 非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は22.09ドル
2025年度見通し
- 第1四半期の売上高は60億~70億ドルを予想
- 2025年度通期の売上高は260億~300億ドルを予想
その他のハイライト
- 直接液体冷却(DLC)ソリューションの需要が急増
- マレーシアの新工場が2024年11月から生産開始予定
- 10対1の株式分割を2024年10月1日に実施予定
質疑応答ハイライト
2025年度の売上高ガイダンスについて
- 新規設計の獲得や新製品の投入により、堅調な成長を見込む
- DLC液冷やデータセンタービルディングブロックソリューションへの顧客の関心が高い
- 生産能力の拡大により、260億~300億ドルの売上高を目標に設定
第4四半期の粗利益率低下について
- 大規模データセンター顧客の比率増加が影響
- DLC液冷ソリューションの立ち上げコストが予想以上にかかった
- 部品不足による約8億ドルの出荷遅延も影響
液体冷却ソリューションの競争力について
- 6月と7月の2ヶ月で1000台以上のラックを出荷
- グローバルな新規データセンター導入の15%以上のシェアを獲得
- 液体冷却市場で70-80%のシェアを持つと推定
NVIDIAのBlackwellプラットフォームの遅延の影響
- 2025年度第3四半期(12月期)ではBlackwellの出荷量はごくわずかと予想
- 本格的な出荷は2025年度第4四半期(3月期)以降と見込む
- H100やH200向けの液体冷却ソリューションへの需要は依然として強い
設備投資と運転資金について
- Bank of America主導の5億ドルの与信枠を確保
- 今後さらなる資金調達の可能性を検討中
- 2025年度の設備投資計画については現時点で未発表
液体冷却ソリューションの信頼性について
- これにより、データセンター全体の品質、稼働時間、可用性が向上
- 過去2年間で最適化されたDLCソリューションを開発
- CPUやGPUなどのコンポーネントをより低温で動作させることが可能
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