シー・リミテッド(ティッカー:$SE)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.14 | $0.19 | × |
売上高 | $3.81B (YoY +22.9%) | $3.72B | 〇 |
業績ハイライト
全体業績
- 総GAAP収益は前年同期比23%増の38億ドル
- 調整後EBITDAは4億4800万ドル(前年同期は5億1000万ドル)
Eコマース(Shopee)
- 総注文数は前年同期比40%増、GMVは29%増
- GAAP収益は28億ドル、うちマーケットプレイス収益は25億ドル(33%増)
- 調整後EBITDA損失は900万ドルに縮小(前四半期は2200万ドル損失)
デジタル金融サービス
- GAAP収益は前年同期比21%増の5億1900万ドル
- 調整後EBITDAは前年同期比20%増の1億6500万ドル
- 消費者・SME向けローン残高は35億ドルに拡大(前年同期比約40%増)
デジタルエンターテインメント
- ブッキングは前年同期比21%増の5億3700万ドル
- GAAP収益は4億3600万ドル
- 調整後EBITDAは3億300万ドル
質疑応答ハイライト
Eコマース競争環境と見通し
- 競争環境は過去数ヶ月でより安定化
- テイクレートの上昇トレンドを歓迎、業界の収益性改善につながる
- 短期的にはEBITDA黒字化に注力しつつ、市場成長を上回る成長を目指す
- 中期的には業界全体が合理化し、収益性が改善すると予想
テイクレート改善の見通し
- 広告テイクレートには大きな改善余地あり
- 広告インフラ構築に注力、今後数四半期で効果が表れる見込み
- 手数料とアドテイクレートを合わせれば、グローバル企業と遜色ないレベルに
デジタル金融サービスの展開
- ShopeePayLater、現金ローン、オフラインペイメントなど複数の商品を展開
- オンライン・オフライン双方のパートナーと連携し、利用ケースを拡大
- 短期のローン商品が中心で、市場環境変化に柔軟に対応可能
ゲーム事業の動向
- Free Fireは1日1億人以上のアクティブユーザーを獲得
- コンテンツアップデートが好評で、ユーザー数・収益化指標ともに改善
- AI活用やサードパーティ開発者との連携など、長期的な成長施策にも注力
- 年間で二桁成長を維持する見込み
クロスボーダーEコマースの脅威
- Tmallなどのクロスボーダー事業の影響は限定的と予想
- 東南アジア市場では国内Eコマースが主流
- 国内プラットフォームの方が価格競争力で優位
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