ルート(ティッカー:$ROOT)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.30 | -$0.48 | 〇 |
売上高 | $326.7M (YoY +67.7%) | $287.79M | 〇 |
業績ハイライト
財務パフォーマンス
指標 | 2024年Q4 | 前年同期比 | 通年2024年 | 通年2023年比 |
---|---|---|---|---|
総保険料(Gross Premiums Written) | $1.3B | 増加 | – | – |
GAAP純利益(Net Income) | $22M | +$46M | $31M | 改善 |
調整後EBITDA | $43M | +$43M | $112M | 改善 |
総コンバインドレシオ(Gross Combined Ratio) | 91% | 19ポイント改善 | 95% | 改善 |
総損失率(Gross Loss Ratio) | 59% | 改善 | – | – |
業績のポイント
- 黒字化達成: 2024年通年で初の純利益を計上。
- 政策契約数(Policies in Force): 前年比21%増の414,000件。
- 再保険費用削減: 再保険コスト削減に成功し、2024年第4四半期の保険料の約9%のみを再保険に出資。
- 成長分野への投資: 価格設定・アンダーライティング技術の改良、パートナーシップチャネルの拡大。
- 財務基盤の強化: BlackRockとの融資契約のリファイナンスにより、2025年の利息支払いを約50%削減。
質疑応答ハイライト
保険料の動向とレート変更について
Q: 一部地域での保険料引き下げと引き上げのバランスを考慮した場合、2025年の1契約あたりの保険料はどう推移するか?
A: 一部の地域で控えめなレート引き下げを行うため、平均保険料には若干の下押し圧力がかかる可能性。ただし、独立系代理店チャネルやパートナーシップチャネルの成長により、平均契約規模が大きくなるため、全体的には横ばいからやや増加の見込み。
再保険の見通し
Q: 2024年第4四半期の再保険セッション率(9%)は今後も継続すると見て良いか?
A: はい。再保険コストの削減が進んでおり、今後も同水準を維持する見込み。
顧客維持率(Retention Rate)の改善
Q: 新規顧客の継続率向上について、具体的な数値はあるか?
A: 詳細なデータは開示しないが、2023年から2024年にかけての「ハイパーグロース期の影響」は収束し、契約者数の増加に追い風となる見込み。
損失率(Loss Ratio)と2025年の見通し
Q: 2025年の損失率の見通しと、損失トレンドはどうか?
A: 低〜中一桁台の損失トレンドを予測。若干のレート引き下げを行うが、損失率の増加は限定的と見ている。
収益性と成長のバランス
Q: 2024年Q3・Q4で黒字化したが、2025年の業績見通しは?
A: 短期的な収益性よりも、長期的なLTV(顧客生涯価値)最大化を優先。成長機会があるため、投資を拡大する可能性があり、四半期ごとの純利益は変動する可能性あり。
マーケティング戦略の変化
Q: 2025年の広告支出(Ad Spend)の方針は?
A: ミッド〜アッパーファネルのマーケティング(YouTube広告やダイレクトメール)に投資。ただし、ブランド認知目的ではなく、ROIを厳密に測定しながら展開。
競争環境とパートナーシップの成長
Q: 競争環境は今後どう変化するか?
A: 2024年Q4に競争が激化したが、2025年も基本的には安定すると見ている。
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