ルート(ティッカー:$ROOT)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.35 | $1.03 | 〇 |
売上高 | $305.7M (YoY +165.1%) | $266.51M | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の主要な成果
- 初めて四半期純利益を達成(純利益2,300万ドル、前年同期比6,900万ドル改善)
- 営業利益3,400万ドル、調整後EBITDA4,200万ドルを達成
- グロス合算比率89%を達成(前年同期比約30ポイント改善)
- 事故年度グロス損害率は58%(前年同期比4ポイント改善)
- 営業キャッシュフローは約5,000万ドル
財務・事業戦略の進展
- BlackRockとのターム・ローンをリファイナンス(3億ドルから2億ドルに縮小)
- 資本コストを300ベーシスポイント以上改善
- パートナーシップチャネルでの新規契約が前年比2倍以上に成長
- Goosehead Insuranceとの新規パートナーシップを開始
- グロス既経過保険料の約12%を出再
質疑応答ハイライト
成長投資に関する質問
- 投資の重点分野:
- パートナーシップチャネルの拡大
- 新規地域への展開(現在は人口の75%をカバー)
- マーケティングチャネルの拡大(特に中・上位のファネル)
- 新規パートナーシップの開発(自動車、金融サービス、独立代理店分野)
- 投資規模について:
- 具体的な目標値は非公表
- 収益性を維持しながら成長機会を追求
- 競争環境に応じて柔軟に投資を調整
契約継続率に関する質問
- 現状の継続率の傾向:
- 急成長期後の新規契約が多く、短期的には継続率が低い傾向
- 契約年数の経過とともに解約率は低下傾向
- まだ正常化レベルには達していないが、改善傾向は継続
- チャネル別の継続率の違い:
- パートナーシップチャネルは直販チャネルより大幅に高い継続率
- パートナーシップ契約は平均保険料が高く、1契約あたりの車両数も多い
保険料率の見直しに関する質問
- 料率引き下げの方針:
- 損害率が目標を下回る状態が続いている市場で検討
- マーケットシェア獲得のためではなく、適正な料率設定が目的
- データ分析とテレマティクスモデルの改善により、セグメンテーションを継続的に改善
- 一部の州ですでに料率引き下げを実施
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