クアンタ・サービシズ(ティッカー:$PWR)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.41 | $1.29 | 〇 |
売上高 | $5.03B (YoY +13.5%) | $4.94B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $8.40 ($8.15~$8.65) | $8.34 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $22.75B ($22.5B~$23.0B) | $22.59B | 〇 |
業績ハイライト
2024年第1四半期決算ハイライト
- 売上高、調整後EBITDA、調整後EPS、フリーキャッシュフローが二桁成長を達成
- 四半期末の受注残高は299億ドル
- 電力需要の大幅な増加により、電力グリッドの大規模なアップグレードと拡張が必要
- 多様な事業ポートフォリオとクラフト技能労働者への注力により、リスク管理と一貫した財務実績の達成が可能に
2024年通期見通し
- 売上高、調整後EBITDA、調整後EPS、フリーキャッシュフローで過去最高を更新し、二桁成長を見込む
- M&Aにより約5億ドルの投資を実施
- 好調なエンドマーケットの需要トレンドと競争優位性を背景に、収益性の高い成長を期待
データセンター需要の急増
- AI、人工知能、国内製造・サプライチェーンの強化を目的とした連邦・州政策により、電力需要が大幅に増加
- 一部の顧客から100ギガワット規模の大型案件の引き合いあり
- 送電・配電事業と再生可能エネルギー事業の両方で需要拡大の恩恵を享受できる立場にある
再生可能エネルギー事業のマージン改善
- 第1四半期は一部のプロジェクトで利益率が低調だったが、事業全体としては期待を上回る実績
- 第2四半期は8%弱、下期は二桁のマージンを見込む
- プロジェクトの進捗に伴うコンティンジェンシーの取り崩しにより、下期のマージン改善を確信
質疑応答ハイライト
再生可能エネルギー事業のマージン改善見通し
- 第1四半期は事業全体の5%程度のプロジェクトで利益率が低調だったが、残りのプロジェクトは期待を上回る実績
- 事業の成長に伴う非効率性が一部見られたが、必要な対応を取っており、今後のマージン改善に自信
- 第2四半期のマージンは8%弱、下期は二桁のマージンを見込む
- プロジェクトの進捗に伴うコンティンジェンシーの取り崩しにより、下期のマージン改善を確信
- 再生可能エネルギー事業の受注残高は加速しており、今後の見通しは明るい
データセンター需要急増の影響と対応
- AI、データセンター、国内製造・サプライチェーンの強化を目的とした連邦・州政策により、電力需要が大幅に増加
- 一部の顧客から100ギガワット規模の大型案件の引き合いがあり、電力グリッドへの負荷が急増
- 送電・配電事業と再生可能エネルギー事業の両方で需要拡大の恩恵を享受できる立場にある
- 電力需要増に対応するため、顧客との綿密な計画と協力が必要
- 長期的な設備投資計画の策定と実行が重要であり、需要増加に対して後手に回らないよう注力
送電・配電事業の動向と見通し
- 送電、変電、配電を合わせた事業全体の売上高は前年同期比5.3%増
- 一部の地域では配電から送電にキャパシティがシフトしているが、全体的な投資拡大が見込まれる
- MSA(マスターサービス契約)の更新タイミングによって受注残高は変動するが、長期的な成長トレンドに変化なし
- EVの普及ペースは想定よりやや緩やかだが、長期的には配電網への大規模投資が必要
- 事業全体として堅調な受注残高を維持しており、今後も継続的な成長を見込む
人材確保と育成への取り組み
- クラフト技能労働者の確保と育成に注力しており、現在のところ人材不足は生じていない
- 配電事業の一時的な低迷により、人材の再配置とシェア拡大の機会が生まれている
- 現場リーダーの育成とノウハウの継承に力を入れており、生産性と品質の維持・向上を図る
- 将来の需要拡大を見据えて先行的に人材を確保・育成しており、競争力の源泉となっている
- 適切な人材配置と育成により、事業環境の変化に柔軟に対応できる体制を構築
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