パウエルインダストリーズ(ティッカー:$POWL)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.77 | $3.55 | 〇 |
売上高 | $275M (YoY +31.8%) | $286.5M | × |
業績ハイライト
業績ハイライト
売上・収益
- 第4四半期の売上高は前年同期比32%増の2億7500万ドル
- 2024年度通期の売上高は過去最高の10億ドルを達成し、前年比45%増
- 第4四半期の純利益は4610万ドル(希薄化後EPS 3.77ドル)で前年同期比74%増
- 通期の純利益は1億4980万ドル(希薄化後EPS 12.29ドル)で前年の4.50ドルから大幅増
受注・バックログ
- 第4四半期の新規受注は2億6700万ドルで、前年同期比9600万ドル増
- 2024年度通期の新規受注は11億ドルを達成
- バックログは13億ドルを維持し、2027年度まで視認性を確保
セクター別業績
- 石油・ガス部門は前年比53%増
- 石油化学部門は前年比97%増
- 商業・その他産業部門は前年比44%増
- 電力事業部門は前年比18%増
利益率
- 第4四半期の粗利益率は29.2%
- 通期の粗利益率は27%で、前年比590ベーシスポイント改善
質疑応答ハイライト
利益率への影響要因
- 第4四半期は150-200ベーシスポイントのプロジェクト完了に伴う上乗せ効果
- 3件のプロジェクトキャンセルにより60ベーシスポイントの追加効果
- 正常化後の利益率は通期平均の27%程度
設備投資と能力増強
- ヒューストン本社近隣の9エーカーの用地取得(560万ドル)
- 電気製品工場の拡張(総額1100万ドル)に着手
- 新規製品開発のためのR&D支出は前年比52%増の940万ドル
- 能力増強により2025-26年度に2000-4000万ドルの増収効果を見込む
LNGプロジェクトの見通し
- 米国エネルギー省の輸出許可方針による一時的な影響
- 2025-27年度に向けて準備・計画作業は活発化
- 既存プロジェクトの拡張と新規グリーンフィールドプロジェクトの両方で商談進行中
データセンター事業
- 第4四半期の売上高に占める割合は約10%
- より大規模な電力需要を伴うプロジェクトが増加
- 38kV製品へのRFQ増加など、需要は引き続き堅調
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