ユーアイパス(ティッカー:$PATH)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.13 | $0.12 | 〇 |
売上高 | $335M (YoY +15.7%) | $333M | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $302.5M ($300M~$305M) | $342.1M | × |
ガイダンス 通年売上高 | $1.4075B ($1.405B~$1.41B) | $1.56B | × |
業績ハイライト
業績ハイライト
- 2025年度第1四半期のARR(年間経常収益)は前年同期比21%増の15億800万ドル
- 売上高は前年同期比16%増の3億3,500万ドル(為替の影響を除くと18%増)
- 非GAAPベースの営業利益は5,000万ドル、営業利益率は15%
- 非GAAPベースのフリーキャッシュフローは1億100万ドル
ガイダンス
- 2025年度第2四半期の売上高は3億ドル~3億500万ドル、ARRは15億4,300万ドル~15億4,800万ドルを見込む
- 2025年度通期の売上高は14億500万ドル~14億1,000万ドル、ARRは16億6,000万ドル~16億6,500万ドルを見込む
- 2025年度通期の非GAAPベースの営業利益は約1億4,500万ドル、非GAAPベースのフリーキャッシュフローは約3億ドルを見込む
その他のハイライト
- ロブ・エンスリン氏がCEOおよび取締役を退任し、ダニエル・ダインズ氏が再びCEOに就任
- ラグ・マラーニ氏が新しいCTOに就任
- 年間AIサミットを開催し、5,000人以上が登録
- Autopilot for DevelopersとAutopilot for Testersを6月に一般提供開始予定
- マイクロソフトとのパートナーシップを拡大し、Microsoft 365のCopilotと統合
質疑応答ハイライト
大型の複数年契約の遅れと部分的な解約について
- 6~7週間前から、特に大型の複数年契約で圧力を感じ始めた
- 競合による影響ではなく、マクロ経済環境の変動により、顧客がより慎重になり、契約をより精査するようになったことが要因
- 今年度の初めに行った営業報酬の変更により、複数年契約へのインセンティブが低下したことも影響した
- 四半期末に近づくにつれ、調達ミスや予算の優先順位変更などの契約実行上の課題も発生した
業界別のアプローチとAIの影響について
- 医療、金融サービス、公共部門への業界別アプローチが最も高いROIをもたらしている
- AIとジェネレーティブAIは追い風であり、顧客からの関心も高い
- 一方で、顧客の間にはAIをどのようなタスクに活用すべきかについての混乱もある
- ジェネレーティブAIと自動化の組み合わせが、多くの顧客にとって大きな意味を持つと考えている
マクロ経済の悪化と社内の課題の影響度合いについて
- マクロ経済の変動と社内の実行課題の両方が影響しているが、定量的に区別するのは難しい
- マクロ経済環境は変動すると想定しているため、コントロール可能な社内の課題に注力する
- 営業実行の改善、チーム間のアライメント強化、顧客との距離を縮めることなどに取り組む
無料キャッシュフローと資本配分戦略について
- 3億ドルの無料キャッシュフロー創出を見込んでおり、企業全体で効率化を進めることにコミットしている
- 強固なバランスシートにより、多くの選択肢がある
- 日々、週ごとに議論を重ね、会社にとって最善の判断を下していく
- 成長への投資と無料キャッシュフローの創出は両立可能と考えている
ロブ・エンスリン氏のCEO退任とダニエル・ダインズ氏の再就任について
- ロブ氏は個人的な理由で退任するが、引き続きアドバイザーを務める予定
- ダニエル氏はこの1年間、製品と技術の深堀りに専念し、その経験が明確なビジョンにつながった
- ダニエル氏は当面の間、CEOとして会社に全力を尽くすつもりであり、17年間CEOを務めてきた経験を活かせると考えている
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