決算:ORCL 2025Q4

決算

オラクル(ティッカー:$ORCL)の2025年度第4四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for ORCL

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$1.70$1.64
売上高$15.9B
(YoY +11.3%)
$15.59B

業績ハイライト 📊

Q4業績(2025年3月期 第4四半期)

指標結果前年同期比/コメント
売上高$15.9 B+11%増
クラウド収益(SaaS+IaaS)$6.7 B+27%増
  – クラウドサービス・ライセンスサポート$11.7 B+14%増
  – IaaS収益$3 B+52%増(前年+42%)
  – OCI消費収益+62%増
  – クラウドデータベース収益+31%増(年率 $2.6 B)
  – 自律型DB消費収益+47%増(前年+27%)
アプリケーションSaaS$3.7 B+11%増
アプリケーション+サポート$5 B+8%増(年率 SaaS $9.3 B)
ソフトウェアライセンス$2 B+8%増
営業利益+7%増
Non‑GAAP EPS$1.70
GAAP EPS$1.19
Non‑GAAP税率(Q4)9.7%前回19.7% → ガイダンス19%越え

通期(FY2025)実績

  • 売上高:$57.4 B(+9%)
  • クラウドサービス&サポート:$44 B(+12%、売上比77%)
    • SaaS:$14.3 B(+10%)
    • IaaS:$10.2 B(+51%)、消費収益+59%
  • Non‑GAAP EPS:$6.00(+9%)
  • 営業利益:+9%
  • RPO(残り履行義務):$138 B(+41%)
    • クラウドRPO:+56%、今後12ヶ月で33%が収益化予定
  • キャッシュフロー
    • 営業CF:$20.8 B(+12%)
    • FCF:–$0.4 B(CAPEX21.2 B)
    • Q4営業CF:$6.2 B、FCF:–$2.9 B(CAPEX9.1 B)
    • CAPEXは全額収益関連設備への投資
  • 現金・市場性証券:$11.2 B
  • 短期繰延収益:$9.4 B
  • 株主還元
    • 自社株買い:100万株、$1.5 B(過去10年で一株当たり$54平均で33%減)
    • 配当:過去12ヶ月で$4.7 B、Q4配当$0.50/株

2026年度ガイダンス(通年)

  • 売上高:$67 B以上(+16%増、cc)
  • クラウド収益:+40%以上(cc)
  • IaaS収益:+70%以上(cc)
  • 非GAAP EPS:前年比+5〜7%、$1.46〜$1.50(Q1)
  • RPO増:100%以上成長見通し
  • CAPEX:$25 B超(必要に応じて増加)

注目ポイント

  • クラウドへの急速なシフトと資本支出の急増に対応する供給体制構築。
  • 今後の成長エンジン:OCI、クラウドDB、自律型DB、戦略SaaS、アプリケーション統合。

質疑応答ハイライト

Q1. AIビジネスの耐久性・収益性の見通し(Bernstein, Mark Moerdler)

  • 質問:AIの収益構造・耐久性を詳しく教えてほしい。
  • 回答(Larry Ellison)
    • Oracleは「世界で最も価値あるデータベースにアクセス可能な立場」にあり、企業の内部データをAIモデルと連携させる「AIセンター」として唯一。
    • オンプレミス→クラウド移行が進む中、Oracle Database 23 AIでベクトル化されたデータを利用し、ChatGPTやGrok、Google LLM等との相互運用が可能。
    • 「誰もができていない、独自の提供価値」:内部データをセキュアにAIと連携できる唯一の存在。

Q2. Stargate含むIaaSの成長要因とRPO 100%超見通し(Guggenheim, John DiFucci)

  • 質問:StargateはIaaSの+70%成長にどの程度寄与?RPO目標との関係は?
  • 回答(Safra Catz)
    • Stargateは成長要因のひとつ。他にも大型パートナー契約や複数クラウドの大口受注が積み上がっている。
    • 供給が不足し、契約延期を余儀なくしている状況。
  • 補足(Larry Ellison)
    • Temu等との大規模契約あり。マルチクラウド戦略で顧客はAWS/Azure/OCI混在。
    • Stargateが想定以上であれば、RPO100%増成長は控えめ評価になる可能性。

Q3. CAPEXBの用途と見積り根拠(Melius Research, Benjamin Reitzes)

  • 質問:Q4のCAPEX急増の中身と2026年算出根拠は?
  • 回答(Safra Catz)
    • CAPEXの大半はデータセンター内の設備・コンポーネント購入で、需要に基づく発注。
    • 顧客から「在庫ある限り全量購入希望」の契約もあり、$25 Bは「当面の下限」であり、さらに増える可能性も。
  • 補足(Larry Ellison)
    • ネットワーク高速化や信頼性強化のためのエンジニアリング投資も強化。
    • GPUなど部品の調達に問題なし。

Q4. クラウドDBのオンプレ→クラウド移行の顧客反応(Mizuho, Siti Panigrahi)

  • 質問:マルチクラウド戦略とクラウドDB収益への影響は?
  • 回答(Safra Catz)
    • オンプレDBユーザーがBYOL(ライセンス持ち込み)でクラウドに移行。
    • サポート・ライセンス売上ともに好調で、「クラウドDB」は今後最大の成長ドライバーに。
  • 補足(Larry Ellison)
    • $10Bのサポート収益をクラウド化すれば、$50B規模のクラウド費用に変化する。
    • その規模はOracle全体とほぼ同等。

Q5. アプリケーション(Fusion等)の成長背景(Barclays, Raimo Lenschow)

  • 質問:OCI越しのアプリケーション事業評価が不足し、Fusion成長の評価は?
  • 回答(Safra Catz)
    • 戦略SaaS製品が好調。オンプレ製品との入れ替えが進んでおり、AIエージェント機能が成長に寄与。
  • 補足(Larry Ellison)
    • 統合性の高いスイート(ERP、HCM、SCM、CXなど)の提供により、他社複合ベンダーへの乗り換え需要を取り込んでいる。
    • 業界特化型アプリ(健康、金融、流通など)にも積極的に展開中。

Q6. フルスタック技術の重要性(Deutsche Bank, Brad Zelnick)

  • 質問:インフラ・OS・ミドルウェアを自社構築する全階層戦略の意義は?
  • 回答(Larry Ellison)
    • アプリ&DB構築の経験がクラウド全体の信頼性と性能向上に貢献。
    • 自律制御型データベースやLinux、カスタムハードでコスト・信頼性を最適化。
    • 「異なるレイヤーで問題解決できる統合力」は競合に対する明確な競争優位。

コメント

Ads Blocker Image Powered by Code Help Pro

広告ブロックを検出しました

ブラウザの拡張機能を使用して広告をブロックしていることが検出されました。 ブラウザの広告ブロッカー等の機能を無効にするか、kgs-invest.comドメインをホワイトリストに追加し、「更新」をクリックしてください。
タイトルとURLをコピーしました