Oracle(ティッカー:$ORCL)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.41 | $1.38 | 〇 |
売上高 | $13.28B (YoY +7%) | $13.28B | 〇 |
カンファレンスコール
要約を記載します。
ポジティブな側面
- OCIの急速な成長:OCI(Oracle Cloud Infrastructure)はOracleの全体的な収益加速の最大の原動力となり、クラウド競合他社よりもはるかに速く成長しています。顧客はOCIに移行することで、より少ない費用でより多くのサービスを受けられると気づいています。
- AI能力とフレキシビリティ:OracleのAI能力は、顧客データを使用してAIモデルを強化し、顧客が自社のデータをコントロールしたまま運営とサービスをよりよく理解することを可能にします。また、パブリッククラウドサービスの提供に加えて、専用クラウドやマルチクラウドオファリングも提供しています。
- Cernerの統合:Cernerの統合は進行中であり、OCIへの移行によりコスト削減とセキュリティの向上が期待されています。また、Cernerのアプリケーションの自動更新が可能になり、顧客への新しいAI中心のヘルスケアクラウドアプリケーションの提供が容易になります。
- クラウド収益の成長:全体的なクラウド収益は、SaaSとIaaSを含めて24%増加し、$5.1 billionに達しました。特に、IaaS収益は49%増加しました。
ネガティブな側面
- ソフトウェアライセンス収益の減少:ソフトウェアライセンス収益が3%減少しましたが、これはOCIとSaaSへの注目の高まりに伴うものと見られます。
- サプライの制約:OCIの消費収益の成長をさらに高める可能性がありますが、サプライの制約によって成長が抑制されている可能性があります。
まとめ
Oracleの第三四半期は、OCIとAI能力の強化、Cernerの統合、およびクラウドサービス収益の全体的な成長によって特徴づけられました。これらのポジティブな動きは、一部のソフトウェアライセンス収益の減少やサプライの制約にもかかわらず、同社の将来に対する楽観的な見通しを支えています。Oracleは、クラウドサービスの需要の増加に対応するために、今後も大規模なデータセンターの構築と拡張を続けることが予想されます。
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