オン(ティッカー:$ONON)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | CHF 0.21 | CHF 0.15 | 〇 |
| 売上高 | CHF 726.6M (YoY +43%) | CHF 680.5M | 〇 |
業績ハイライト
売上高・成長率
| 項目 | 金額(CHF) | 前年同期比成長率 | 為替一定ベース成長率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(Q1 2025) | 726.6百万 | +43.0%(実報ベース) | +40.0% |
| D2C売上 | 276.9百万 | +45.3% | +42.4% |
| D2C構成比 | 38.1% | (前年同期:37.5%) | |
| 卸売売上(Wholesale) | 449.7百万 | +41.5% | +38.6% |
✅ ポジティブ:過去最高の四半期売上。D2C成長が特に顕著。
地域別売上成長
| 地域 | 売上(CHF) | 実報ベース成長率 | 為替一定ベース |
|---|---|---|---|
| EMEA(欧州・中東・アフリカ) | 168.6百万 | +33.6% | +33.0% |
| アメリカ | 437.4百万 | +32.7% | +28.6% |
| アジア太平洋(APAC) | 120.6百万 | +130.1% | +128.9% |
✅ **アジア太平洋の急成長が際立つ。**特に中国・日本・オーストラリア・韓国で倍増以上。
商品カテゴリ別売上
| カテゴリ | 売上(CHF) | 成長率 |
|---|---|---|
| シューズ | 680.9百万 | +40.5% |
| アパレル | 38.1百万 | +93.1% |
✅ アパレルが過去最高売上を達成。ランニング、トレーニング、テニスが牽引。
主な商品・キャンペーン
- Cloudsurfer 2、Cloud 6 が好調。Cloud 6は過去最大の製品ローンチで$10価格上昇にも関わらず高需要。
- Zendayaとのキャンペーンや「Soft Wins」戦略によりブランド認知向上。
- FKA twigsキャンペーンもアパレル拡大に貢献。
- LightSpray技術によるサステナブル・自動化生産体制への布石。
利益・マージン
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 粗利益率(Gross Margin) | 59.9%(前年同期:59.7%) |
| SG&A比率(非株式報酬除外) | 47.3%(前年同期:48.8%) |
| Adjusted EBITDA Margin | 16.5%(前年同期:15.2%) |
| 純利益 | 56.7百万CHF |
財務状況・投資
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 設備投資(CapEx) | 12.1百万CHF(売上の1.7%) |
| 在庫 | 399.3百万CHF |
| 現金残高 | 871.8百万CHF(前四半期末より減少) |
ガイダンス(2025年通期)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 為替一定ベース売上成長率 | +28%以上(前回より上方修正) |
| 売上高(報告ベース) | 28.6億CHF以上 |
| 粗利益率 | 60.0〜60.5% |
| Adjusted EBITDAマージン | 16.5〜17.5% |
⚠️ ネガティブ要因:米国での追加関税(ベトナム製に10%)、スイスフラン高による為替影響、物流コスト上昇など不透明要素を反映。
質疑応答ハイライト
ブランド認知と成長要因
Q(Baird):最近のブランドキャンペーンの影響と、アメリカの成長ドライバーは?
A(Caspar & Martin):
- Super Bowl広告やZendayaキャンペーンがグローバルで好調。
- 米国ではD2Cチャネルが改善し、マイアミやアボットキニー店舗が好調。
- 店舗拡大は抑制しつつ、既存店の成長とeコマースとのシナジーを活用。
売上見通しと地域・チャネル別成長
Q(Morgan Stanley):成長見通し上方修正の背景と地域別・チャネル別の成長見通しは?
A(Martin):
- 4月は過去最高の月次売上を記録。
- APAC、EMEA、米国すべてが好調を継続。
- D2C(eコマース、直営店)とWholesaleがバランスよく成長。
関税と価格戦略
Q(Bernstein):米国関税への対応と価格転嫁戦略は?
A(Martin):
- 現行のベトナム製に対する10%追加関税を前提に業績見通しを策定。
- 価格転嫁が可能で、2025年F/Wから一部製品で値上げを実施。
- プレミアム戦略に基づく価格決定で競合との差別化を図る。
アパレルの成功要因
Q(UBS):アパレル好調の要因と変化は?
A(Caspar):
- サイズの統一、返品率減少が効果的。
- ランニング、トレーニング、テニスの3軸が好調。
- 自社店舗でのアパレル構成比が高まっており、50%を超える事例もあり。
直営店(Own Retail)戦略
Q(BNP Paribas):新店舗の収益性や10%売上シェア目標の進捗は?
A(Martin):
- 世界53店舗(うち20が中国外)、9割が目標超え。
- 年間20〜25店舗の開店計画で10%シェア超えの可能性も。
- 自社店舗はD2C・ブランド認知拡大に寄与。
Cloud 6 ローンチと価格感応度
Q(Piper Sandler):Cloud 6の顧客層と価格への反応は?
A(Caspar):
- 若年層にも強く訴求。アジアやスニーカーチャネルでも高評価。
- $10値上げにも関わらず過去最高のローンチ成功。
卸売チャネルの受注動向
Q(Needham / Telsey):他ブランドでは小売の慎重姿勢があるが、Onの状況は?
A(Caspar / Martin):
- 卸売のキャンセルや弱含みは見られない。
- 米国での新規ドア展開は制限しているが、全体では5〜6%の増加を維持。
経営体制の変化とLightSprayの展望
Q(TD Cowen):Co-CEO体制から単独CEOへの移行とLightSprayの進捗は?
A(Martin):
- 明確な戦略変更なし。CFOを現在募集中。
- LightSprayは今後の成長の柱。既にスイスで初回生産→販売を開始。年内に更なる展開予定。

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