オクタ(ティッカー:$OKTA)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.65 | $0.55 | 〇 |
売上高 | $617M (YoY +19.1%) | $604.5M | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $0.605 ($0.60~$0.61) | $0.54 | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $632M ($631M~$633M) | $616.8M | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $2.375 ($2.35~$2.40) | $2.26 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $2.535B ($2.53B~$2.54B) | $2.51B | 〇 |
業績ハイライト
売上高
- Q1の売上高は好調で、大手顧客と公共部門の継続的な力強さが目立った
- 売上高ガイダンスを引き上げ、通期の売上高成長率は12%を見込む
収益性
- 営業効率化の取り組みにより、モデルに優れたレバレッジがもたらされた
- Q1は過去最高の営業利益率とキャッシュフローを記録し、フリーキャッシュフローマージンは35%に
- 通期の営業利益率は19%から20%、フリーキャッシュフローマージンは約22%を見込む
顧客
- 四半期での純新規顧客数は150社で、主に大企業顧客が好調
- 最も急成長しているのは年間契約金額100万ドル以上の大口顧客
製品イノベーション
- Identity Security Posture Managementなどの新製品を発表
- 今年発表された多数の新製品・機能強化により、将来の成長を後押しする見込み
主要な優先事項
- セキュリティが最優先事項
- 成長の再点火に注力
- Oktaの規模拡大により、50億ドル、さらには100億ドル以上の企業になるための基盤を構築
質疑応答ハイライト
営業生産性と製品のクロスセル
- 営業チームの在職期間が延びており、今後の生産性向上が期待できる水準になっている
- クロスセルは好調で、ワークフォースIDとカスタマーIDの両方を顧客に提案できている
- ガバナンス、PAM、IDセキュリティ体制管理など、ワークフォースIDスイート内でのアップセル機会も大きい
公共部門の好調さ
- 大口案件が多く、マクロ環境の影響を受けにくい
- 連邦政府防衛省など新しい分野での大型案件獲得
- 認証取得によりモメンタムが向上
- 技術投資の増加、ID統合によるコスト効率化、サイバー防御の強化などの tailwind がある
- 大きな成長機会が残っている
大企業の需要とSMBへの影響
- 企業部門では需要の兆しあり。SMBはまだ不透明
- 大企業ではクラウドIDインフラへの移行が進んでおり、レガシーIDの複雑さを解消するニーズが高まっている
- SMBセグメントではハンター・ファーマーモデルを導入し、ボトルネックを解消する取り組み
セキュリティインシデントとマクロ環境のガイダンスへの影響
- マクロ環境は厳しいながらも安定。改善の兆しが継続的に見られれば、よりポジティブなガイダンスが可能
- セキュリティ対策を進めているが、時間をかけて効果を見極める必要がある。現時点ではガイダンスに保守的になっている
有望な新製品
- ガバナンス製品は順調に顧客数を伸ばしており、PAMとIDセキュリティ体制管理がこれに続く見通し
- Okta AIを活用した新製品Identity Threat Protectionも有望
- 新製品はスイートの一部として販売することで、顧客に包括的なソリューションを提供
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