NXPセミコンダクターズ(ティッカー:$NXPI)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.20 | $3.20 | 〇 |
売上高 | $3.13B (YoY -5.2%) | $3.12B | 〇 |
ガイダンス 2024Q3EPS | $3.315 ($3.21~$3.42) | $3.60 | × |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $3.20B ($3.15B~$3.25B) | $3.34B | × |
業績ハイライト
売上高
- Q2売上高は31.27億ドルで、前年同期比5%減、前四半期比横ばい
- 自動車および通信インフラ市場での減収が主因
利益
- Q2非GAAPベース営業利益率は34.3%で、前年同期比70ベーシスポイント低下
- ガイダンスの中央値を30ベーシスポイント上回る
セグメント別業績
- 自動車: 売上高17.3億ドル、前年同期比7%減
- 産業・IoT: 売上高6.16億ドル、前年同期比7%増
- モバイル: 売上高3.45億ドル、前年同期比21%増
- 通信インフラ他: 売上高4.38億ドル、前年同期比23%減
Q3ガイダンス
- 売上高32.5億ドル(前年同期比5%減、前四半期比4%増)を予想
- 非GAAPベース営業利益率35.1%を予想
通年見通し
- 2024年通期で前年比低単位%台の減収を予想
- 従来予想を下回る見通しに
質疑応答ハイライト
第4四半期の見通しについて
- Q4は通常横ばいか減少だが、今回は中~高単位%台の増収を予想
- 主な要因:
- 自動車セグメントの回復加速
- RFIDセキュアタギング事業の成長継続
- 産業IoTの在庫水準が低いことによる成長
自動車向け在庫状況について
- Tier 1顧客の在庫調整が想定より長引く
- 顧客によって在庫目標が2~12週間と幅広い
- 一部顧客では調整完了、他では継続中と状況に差
- 地域別では中国が好調、電気自動車の成長が寄与
産業・IoT事業の動向
- 米国・欧州の産業向けは需要低迷が継続
- 中国の消費者向けIoTは好調
- 地域差が大きく、中国は前年比・前四半期比ともに成長
粗利益率の動向
- Q3ガイダンスでは前四半期比10ベーシスポイント低下を予想
- 増収効果は製品ミックスの悪化で相殺
- 長期的には内製工場の稼働率向上、新製品の成長などが追い風に
- 2029年には新合弁工場により200ベーシスポイント以上の改善を期待
チャネル在庫について
- 長期的な目標である2.5ヶ月には2024年中に戻らない見通し
- Q3末時点で1.8ヶ月程度を想定
- セグメントを問わず、高回転の製品を中心に補充を進める方針
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