ニューホールディングス(ティッカー:$NU)の2025年第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.13 | $0.13 | 〇 |
| 売上高 | $3.7B (YoY +40%) | $3.67B | 〇 |
📊 業績ハイライト
顧客ベースと事業規模
| 指標 | 数値 | 前年比成長率(FX中立) |
|---|---|---|
| 顧客数(総数) | 約1億2,300万人 | +4.1百万人(純増) |
| 顧客活動率 | 83%以上 | – |
| メキシコ顧客数 | 1,200万人超 | 成人人口の13%に相当 |
| コロンビア顧客数 | 成人人口の約10% | – |
コメント:
David Velez CEOは「顧客基盤の成長と34%のARPAC CAGR(2021年以降)により、収益の複利効果が強化されている」と述べた。
財務指標
| 項目 | 金額(億ドル) | 前年比成長率(FX中立) |
|---|---|---|
| 売上高 | 37億ドル | +85%(2021年比CAGR) |
| 粗利益 | 15億ドル | +78%(2021年比CAGR) |
| 純利益 | 6.37億ドル | +42% |
| 粗利益率 | 42.2% | 前四半期比 +1.6pt |
| ROE(自己資本利益率) | 28% | 業界平均を大きく上回る |
| 調整後NIM(リスク調整後純金利マージン) | 9.2% | 前四半期比 増加 |
ユニットエコノミクス
| 指標 | 数値 | コメント |
|---|---|---|
| 月間ARPAC(平均収益/顧客) | $12.2 | +18% YoY、過去最高を更新 |
| 成熟顧客層ARPAC | $27.3 | 長期利用者による拡大が継続 |
| コスト・トゥ・サーブ(1人当たりコスト) | $0.80 | 安定維持 |
貸出ポートフォリオ
| 項目 | 金額(億ドル) | 前年比成長率(FX中立) |
|---|---|---|
| 総貸出残高 | $273億 | +40% |
| 担保付きローン | – | +200% |
| 無担保ローン | – | +70% |
| クレジットカード残高 | – | +24% |
| 新規貸出(四半期) | $36億 | +43%、過去最高水準 |
預金・調達コスト
| 項目 | 金額(億ドル) | 前年比成長率(FX中立) |
|---|---|---|
| 総預金額 | $366億 | +41% |
| ローン・トゥ・デポジット比率 | 43% | 前四半期:44% |
| メキシコ・コロンビアでの預金金利 | 引き下げ実施(7月) | コスト低減はQ3以降に反映予定 |
貸倒・信用リスク
| 指標 | 数値 | コメント |
|---|---|---|
| 15-90日延滞率(NPL) | 4.4% | 前期比▲30bps、季節要因より良好 |
| 90日超延滞率 | 6.6% | 前期比+10bps、季節要因通り |
| クレジット損失引当金(CLA) | 安定維持 | 一部モデルアップグレードによる先行的引当あり |
オペレーティング効率
| 指標 | 数値 | コメント |
|---|---|---|
| 効率性比率(経費/収益) | 28.3% | RSU(譲渡制限付き株式)とマーケティング投資で一時上昇も、中長期では改善見通し |
ガイダンスと成長戦略
- 新規市場の可能性:メキシコとコロンビアでの成長に加え、将来的な他国展開を視野。
- 人材強化:
- Roberto Campos Neto(元ブラジル中銀総裁):公共政策と規制対応強化
- Eric Young(CTO):AIおよびグローバルスケーラビリティ
- Ethan Eismann(CDO):UX/UI強化
💬 質疑応答ハイライト
経営陣刷新の意図と国際展開の見通し
Q(BTG):CTO等の人事刷新が示す意図は?国際展開加速か?
A(Velez CEO):
- 次の5〜10年を見据えた準備。
- 金融は未だに伝統銀行が支配的。これを変えるには“ワールドクラスのチーム”が必要。
- 規制との関係も強化中。中南米以外への拡張も長期視野に。
貸出の鈍化理由と今後の見通し
Q(Morgan Stanley):新規貸出が前四半期比+1%。背景は?
A(CFO Lago):
- 無担保ローンはQ1が季節的に強く、Q2はその反動。
- INSS(年金関連ローン)は業界全体で一時的に50%減少。ただし、復調見通し。
- クレジットカード残高は100bpsのシェア増(ブラジル)。Hyperplane由来の新モデルが貢献。
資産健全性とステージ3形成増加の背景
Q(JPMorgan):ステージ3の増加は懸念すべきか?
A(Lago):
- 季節的な影響であり、Q1の延滞がQ2に流れただけ。
- 将来悪化を前提に審査を継続。NPVベースで2倍の損失にも耐えうる設計。
クレジットカード残高の構成
Q(Autonomous):利息付き分割払いは今後も29%で安定?
A(Lago):
- 大幅増の余地は小。Pixクレジットなどによってやや上昇余地あり。
預金戦略(ブラジル vs メキシコ)
Q(HSBC):ブラジルの預金増の背景は?メキシコの利率引き下げ影響は?
A(Lago & Velez):
- ブラジルは金利引き上げなしで預金増。エンゲージメントとシェア拡大が要因。
- メキシコでは利回りを引き下げたが、大半の顧客は引き続き維持。イールド・シーカーの影響も軽微。
Pixファイナンスとカードアクティベーション
Q(Itau):Pixファイナンスの成長トレンドとカードのアクティブ数減は?
A(Lago):
- Pixファイナンス利用は着実に拡大、信用モデルに基づき再開済み。40%以上のカード顧客が利用中。
- カードアクティブ顧客数はほぼ横ばい。成長は利用率とARPAC拡大が中心。
民間給与ローン(Private Payroll Loan)へのスタンス
Q(BofA):新商品にも関わらず、なぜ積極でない?
A(Lago):
- 重要な市場拡大機会と認識。だが、担保制度の完成度が不十分。
- デフォルト率が高く(10〜18%)、今は様子見。十分に整備されれば参入予定。
預金と貸出のバランス
Q(GS):預金成長が収益圧迫しないか?戦略は?
A(Lago):
- ブラジルではローン・トゥ・デポジット比は適正。
- 戦略的には「顧客の主取引口座になること」が最優先。ゆえに預金減速の必要なし。
- メキシコとコロンビアでは引き続き預金コスト最適化を実施予定。

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