ネットアップ(ティッカー:$NTAP)の2025年第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.56 | $1.45 | 〇 |
売上高 | $1.54B (YoY +7.7%) | $1.53B | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $1.78 ($1.73~$1.83) | $1.71 | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $1.64B ($1.565B~$1.715B) | $1.63B | 〇 |
ガイダンス 2025通年EPS | $7.1 ($7.0~$7.2) | $6.89 | 〇 |
ガイダンス 2025通年売上高 | $6.58B ($6.48B~$6.68B) | $6.55B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- 第1四半期の売上高は前年同期比8%増の15.4億ドル
- 製品売上高は前年同期比13%増の6.69億ドル
- オールフラッシュアレイの年間売上高ランレートは前年同期比21%増の34億ドル
- 第1四半期の営業利益率は26%、EPSは1.56ドルと、ともに第1四半期としては過去最高
事業ハイライト
- フラッシュ、ブロック、クラウドストレージ、AI分野での独自のソリューションが好調
- 新しいAFFAシリーズの高性能オールフラッシュアレイが期待を上回る好調な立ち上がり
- クラウドストレージサービスが約40%成長
- AI関連の案件が50件以上獲得
通期見通し
- 通期の売上高見通しを64.8億〜66.8億ドルに引き上げ(中央値で前年比5%増)
- EPSの見通しを7.00〜7.20ドルに引き上げ(中央値で前年比10%増)
質疑応答ハイライト
マクロ環境と需要動向
- マクロ環境は不確実性が続くものの、戦略的プロジェクトへの投資は堅調
- アジア太平洋地域と欧州市場で幅広い製品ラインで好調
- 米国公共部門では予算の課題から若干の鈍化が見られたが、米国企業向けは好調
- 大規模なリフレッシュ需要はまだ見られていない
オールフラッシュアレイの成長持続性
- 新規顧客とNetApp初のフラッシュ導入顧客がそれぞれ約50%ずつ
- QLCフラッシュへのHDDからの移行が追い風に
- 製品ポートフォリオの拡充により、より幅広い価格帯をカバー
- 競合他社に対して優位なポジションを維持
AI関連の需要動向
- エンタープライズAI市場はまだ初期段階
- 現状はAI用のデータ準備が中心
- 将来的にはインファレンスが全体の80-90%を占める見込み
- RAG(検索拡張生成)は入力データの8倍のデータを生成する可能性
製品グロスマージン見通し
- 第1四半期は60%のグロスマージンを達成
- 戦略的な部材の先行購入効果が徐々に薄れるため、通期では50%後半〜60%を想定
- 競合他社の一部で値上げの動きあり
クラウド事業の成長見通し
- 年間を通じてクラウド事業の成長率は加速する見通し
- ファーストパーティおよびマーケットプレイスのクラウドストレージサービスが40%成長
- サブスクリプションサービスの逆風は徐々に弱まる見込み
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