NetApp(ティッカー:$NTAP)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.94 | $1.69 | 〇 |
売上高 | $1.61B (YoY +5.2%) | $1.59B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $1.78 ($1.73~$1.83) | $1.73 | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $1.66B ($1.585B~$1.735B) | $1.65B | 〇 |
ガイダンス 2024通年EPS | $6.45 ($6.40~$6.50) | $6.14 | 〇 |
ガイダンス 2024通年売上高 | $6.26B ($6.185B~$6.335B) | $6.23B | 〇 |
カンファレンスコール
要約を記載します。
ポジティブな側面
- NetAppは第3四半期にわたり、不確実なマクロ経済環境の中でも「全ての面で顕著なパフォーマンス」を達成しました。ガイダンスの中間点を超える収益、統合された総利益率、運用利益率、EPS(1株あたり利益)で会社史上最高を更新しました。
- 新たに導入された全フラッシュ製品ポートフォリオの勢いが収益を牽引しました。これは、全フラッシュ製品に対する強い顧客需要により、全フラッシュ成長率が年間を通じて21%増加し、年間収益ランレートが34億ドルの新記録を達成したことによります。
- AIワークロード向けのデータパイプライン構築に関する顧客の最優先事項のいくつかに対応する統合データソリューションを提供しています。
- パブリッククラウドセグメントの収益は1%増の1億5100万ドルで、第一者およびハイパースケーラーマーケットプレイスのストレージサービスが急速に成長しています。
ネガティブな側面
- 公共クラウドビジネスにおいて、2つの小規模サービスからの撤退とCloud InsightsおよびInstaClustrの再焦点化のような調整が必要でした。これは、第4四半期に約2000万ドルのARR(年間継続収益)の逆風をもたらしました。
- 会社はマクロ経済の不確実性の中で、顧客からの消費モデルに対する需要の増加を目の当たりにしています。これは一部の顧客が予算の柔軟性を高めようとしていることを示していますが、全ての顧客にとって普遍的な要求ではありません。
まとめ
NetAppは第3四半期において、不確実なマクロ経済状況にもかかわらず、収益、総利益率、運用利益率、EPSで会社史上最高の成績を達成しました。全フラッシュ製品ポートフォリオの強化やAIワークロード向けのソリューション提供が成功を収めています。パブリッククラウドセグメントでは、一部のサービスからの撤退と再焦点化が必要でしたが、クラウドネイティブストレージサービスの提供により、成長の機会を捉えています。NetAppは、継続的な成長と株主へのリターンの向上に自信を持っています。
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