決算:NOW 2025Q2

決算

サービスナウ(ティッカー:$NOW)の2025年度第2四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for NOW

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$4.09$3.57
売上高$3.22B
(YoY +22.4%)
$3.12B

業績ハイライト

売上・利益・成長率

指標数値前年比成長率ガイダンスとの比較
サブスクリプション収益$3.13B+21.5%(為替一定)ガイダンス比 +200bps
RPO(残存履行義務)$23.9B+25.5%(為替一定)
現在RPO$10.92B+21.5%(為替一定)ガイダンス比 +200bps
非GAAP営業利益率29.5%+250bps(YoY)ガイダンス比 +250bps上振れ
フリーキャッシュフロー率16.5%+300bps(YoY)
顧客更新率98%業界最高水準維持
  • AI効率化による営業利益率の大幅改善。社内でのCodeAssistやコジェネレーションの活用が奏功。
  • フリーキャッシュフローも前年同期比+3ポイントの改善。
  • 新規ロゴ11件(うち$5M以上が2件)、ACV(年間契約価値)平均が前年同期比2倍超。

売上構成・セグメント別ハイライト

セグメント新規ACV成長率(YoY)備考
テクノロジーワークフロー+70%ITAM成長が牽引。ITSM、ITOM、SecOpsも含む
メディア・通信+70%大型取引が多く貢献
小売・ホスピタリティ、エネルギー+50%複数業種でAI導入進展
輸送・物流+100%超圧倒的なACV成長率
  • トップ20件の全てのディールで5製品以上を導入。統合プラットフォーム戦略の成功を反映。
  • 顧客ベース:$5M超顧客 528社、$20M超顧客数 前年比+30%増加。

AI・Now Assistの進捗

指標数値・進捗
Now Assist製品 5種以上を含む取引数21件
Plus製品含有のトップ20取引数18件
ITAM Now Assist新規ACV成長率前四半期比6倍
ITOM, HRSD, CSM, ITSM等Deal valueが前年比2~4倍成長
Creator領域Deal size前年比4倍
  • AI Control TowerのACVは年初ガイドラインをすでに超過。
  • RaptorDB Proは全地域で予想超過の成長。
  • Data.worldの買収により、ナレッジグラフ型のデータガバナンス機能を獲得。

ガイダンス(見通し)

通期2025年(FY25)

指標ガイダンス
サブスクリプション収益$12.775B~$12.795B(前年比+20%)
営業利益率(Non-GAAP)30.5%
サブスクリプション粗利益率83.5%
フリーキャッシュフロー率32%
GAAPベース希薄化後株式数2.1億株

第3四半期(Q3)

指標ガイダンス
サブスクリプション収益$3.26B~$3.265B(YoY+20~20.5%)
CRPO成長率18.5%(恒常為替ベース18%、Q4更新顧客による2%ptのヘッドウィンド含む)
営業利益率(Non-GAAP)30.5%

質疑応答ハイライト

AIと差別化戦略について(Wolfe Research)

Q(Alex Zukin): 難しいマクロ環境にもかかわらず、ServiceNowの実行力が際立っている理由は?

A(Bill McDermott):

  • 真の差別化要因はAgentic AI(自律型AI)
  • 全社横断でAI導入が進んでおり、顧客のC-suite層(特にCEO)と直接のつながりが深化
  • 例えば、既に45万のAIエージェントが自社ワークフローで稼働、80%以上の社内タスクを自動化。
  • ServiceNowはSaaS企業ではなく、AIオペレーティングシステム企業へ進化中

官公庁・パブリックセクター見通し(Wolfe Research)

Q: 米国連邦政府関連の不透明感についての影響と見通しは?

A(Gina):

  • 市場の変動性は予想通り。Q2で新規ロゴ6件獲得と実行力を示した。
  • 引き続き、慎重な見通しを反映しており、ガイダンスには保守性を織り込み済み

AI Control Towerとエージェントの役割(J.P. Morgan)

Q(Mark Murphy): AI Control Towerは他社エージェントも管理可能か?NVIDIAとのNemotron LLMによる自社エージェントの進化は?

A(Bill & Amit):

  • あらゆるクラウド、LLM、データソース、他社製エージェントを統合・制御可能
  • ServiceNowは“AIのコントロールプレーン”として機能。
  • NVIDIAとのNemotronモデルは高度な推論・実行に活用。
  • ServiceNowはAIエージェントの“指揮官”として他社と協調するポジション

フロントオフィス戦略(Deutsche Bank)

Q: Logic.ai買収後のCRM領域での優先機会は?

A(Bill & Amit):

  • CPQ(見積構成)は直近9件の受注あり、急成長。
  • セールス・オーダー管理が次なる成長機会
  • パブリックセクター含むレガシーCRM代替需要が顕在化
  • エージェントによる保険金請求処理など業種別ユースケースが顧客に強く訴求

エンタープライズソフトウェアの将来(Goldman Sachs)

Q: AIによって既存のソフトウェアが置き換わる可能性がある中で、ServiceNowの優位性は?

A(Bill):

  • **複雑な業務・規制環境に耐えうる“ドメイン特化型AIプラットフォーム”**が差別化要因。
  • 650億件のワークフローを支えるスケーラビリティ。
  • 他社AI企業とは連携しつつ、“21世紀のソフトウェア産業のOS”というポジションを確立

Pro Plusパッケージと収益性(RBC)

Q: Pro Plusの利用状況は?

A(Amit & Gina):

  • 使用回数は過去3ヶ月で9倍
  • 機能追加によって、利用と収益の拡大が指数的に加速
  • 2026年にNow AssistのACV $1B目標は達成見込み

営業費用と投資配分(Morgan Stanley)

Q: Q2の営業利益率の改善に比して通期ガイダンスを据え置いている理由は?

A(Gina):

  • Q2の上振れはAI効率とマーケティング費用の一部繰延による。
  • Moveworks買収(下期または2026年初完了予定)の影響を想定。
  • AIタレントと技術営業への継続投資を最優先に

新規顧客獲得動向(Needham)

Q: AI関連のイノベーションが新規ロゴ獲得に与えた影響は?

A(Gina & Amit):

  • 新規ロゴの平均ACVは前年比で100%以上の伸び
  • 商用領域の中堅企業でもAI導入による“新たな顧客層開拓”が進展中

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