ナイキ(ティッカー:$NKE)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.01 | $0.84 | 〇 |
売上高 | $12.61B (YoY -1.7%) | $12.86B | × |
業績ハイライト
2024年度通期業績
- 通期の売上高は為替中立ベースで約1%増加
- 1株当たり利益は15%増加
- 第4四半期の売上高は横ばい
第4四半期業績
- NIKE Direct売上高は7%減少
- NIKE店舗売上高は2%減少、NIKE Digital売上高は10%減少
- ホールセール売上高は8%増加
- 粗利益率は110ベーシスポイント改善し44.7%に
2025年度見通し
- 通期の売上高は報告ベースで中単位%台の減少を予想
- 上半期は高単位%台の減少を予想
- 粗利益率は約10〜30ベーシスポイントの改善を予想
質疑応答ハイライト
マクロ環境と執行の変化について
- マクロ環境:
- 為替のヘッドウィンドが悪化し、売上高に1ポイントのマイナス影響
- 中国の見通しを下方修正
- 他の市場でも不安定な消費トレンドが継続
- NIKE側の執行:
- 主要フランチャイズ管理でより積極的なアクションを取る
- 特にデジタルチャネルでの影響が大きい
- 新製品の拡大は計画通り進んでいる
下半期の改善見通しについて
- パフォーマンス製品の好調が継続する見込み
- 新製品の拡大が加速
- ペガサス41、ペガサスプレミアム、ボメロ18などが貢献
- 春季の卸売受注が見通しに沿っている
- ポートフォリオのバランス改善とホールセールパートナーとの勢いを構築中
チャネルシフトのP&L影響について
- 2025年度は収益とマージンにヘッドウィンドとなる見込み
- 主要フランチャイズ製品は高い完売率でマージンへの影響が大きい
- チャネルミックスはヘッドウィンドだが、10-30bpsのマージン改善を予想
- 長期的には、強いブランドと優れた製品で収益性の高いビジネスを推進可能
新製品導入の規模と見通しについて
- 複数年にわたるイノベーションサイクルを開始
- 2025年度末までに新イノベーション製品の成長を2倍にする目標
- ホールセールパートナーの反応は良好で、受注も強い
- パフォーマンスとライフスタイルの両面で新製品を導入予定
- NIKEの過去の資産も活用し、新製品を市場に投入する
主要フランチャイズ管理について
- 業界最大のフランチャイズを慎重に管理
- ポートフォリオのバランス改善が目標
- パフォーマンスとライフスタイル
- 価格帯
- ホールセールとダイレクト
- 短期的には課題だが、過去の経験から消費者を新たな方向に迅速に移行可能
長期的な成長機会について
- スポーツ市場の構造的な追い風が継続
- 健康的なライフスタイルが世界的に浸透
- スポーツとライフスタイルの境界が曖昧に
- ユニット成長とマーケットシェア拡大に注力
- 11月の投資家デーで更新された成長性と収益性の見通しを提供予定
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