Netflix(ティッカー:$NFLX)の2023年第4四半期決算についてまとめます。
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.11 | $2.22 | × |
売上高 | $8.83B (YoY +12.5%) | $8.71B | 〇 |
ガイダンス 2024Q1EPS | $4.49 | $4.14 | 〇 |
ガイダンス 2024Q1売上高 | $9.24B | $9.26B | × |
業績ハイライト
強い業績
- 第4四半期の有料会員純増数は予想を上回る1,300万人
- EMEAで特に強い業績を達成し、第4四半期は13%のFX中立売上高成長を記録
- 広告事業は前年同期比70%の成長を遂げ、MAU(月間アクティブユーザー)は2,300万人に到達
WWEとのパートナーシップ
- WWEの「Raw」の放映権を獲得。世界中のメンバーに週52週のライブプログラミングを提供
- WWEとのパートナーシップにより、北米以外での無配のファンベースを開拓し、広告事業にも好影響をもたらす見込み
- WWEとの長期的な提携に非常に満足している
広告事業の成長
- 規模拡大が最優先事項。過去3四半期で70%以上の四半期毎の成長を達成
- ターゲティング、広告の関連性、測定の改善など、技術的な広告機能の強化に注力
- 大きな長期的な収益の可能性を秘めていると楽観視。世界の広告支出1,800億ドルのうち、CTV単体で250億ドルを占める
コンテンツ戦略
- オリジナル作品と他社からライセンス供与を受けたタイトルの比率に大きな変更はない見込み
- オリジナル映画は競合他社のライセンス映画を上回るパフォーマンスを発揮し、Netflixを差別化
- 映画スタジオは、Netflixへのコンテンツのライセンス供与に前向きな姿勢を示しており、歓迎している
2024年の優先事項
- まだNetflixに登録していない数億世帯の獲得が最優先課題
- 映画、ドラマ、ゲーム、ライブイベントなど、エンターテインメント・オファリングの拡充
- 広告事業の成長、プランと価格設定の最適化を通じて、収益とオペレーティング・マージンの改善を目指す
質疑応答ハイライト
WWEとのパートナーシップについて
- WWEの「Raw」の放映権を獲得した理由は、スポーツエンターテインメントがNetflixのスポーツビジネスの中心であり、ファンに長年愛されているコンテンツだから
- WWEは北米以外で歴史的に配信が不足していたが、今回のグローバルな提携により、世界中のファン層を開拓し、成長させることができる
- この提携は長期的なもので、Netflixは非常に満足している。具体的な経済条件については言及を控える
広告事業について
- 最優先事項は規模の拡大。過去3四半期で70%以上の四半期毎の成長を遂げ、MAUは2,300万人に到達
- 技術的な広告機能(ターゲティング、広告の関連性、測定の改善など)の強化と、広告主へのアプローチ方法の改善に注力
- 長期的な収益の可能性は大きいと楽観視。世界の広告支出1,800億ドルのうち、CTV単体で250億ドルを占める
- 現在広告を提供している12カ国で、まだまだ成熟の余地がある。これらの国だけで世界の広告支出の約80%を占めている
コンテンツ戦略について
- オリジナルコンテンツとライセンスコンテンツの比率に大きな変更はない見込み
- オリジナル映画は、ライセンス映画よりも優れたパフォーマンスを発揮し、Netflixを差別化している
- 映画スタジオは、以前は競合他社へのコンテンツのライセンス供与に消極的だったが、最近はNetflixへのライセンス供与に前向きな姿勢を示しており、歓迎している
- アニメーション映画「LEO」は大ヒットし、続編の製作を検討中。Netflixはアニメーション分野でオリジナルIPを生み出す力を証明した
2024年の価格改定について
- ペイドシェアリングへの対応がほぼ完了したため、通常の価格改定アプローチに戻る
- 米国、英国、フランスで最近実施した価格改定は予想以上の成果を上げた
- 他の国々でも、十分なエンターテインメント価値を提供できたと判断した際に、価格改定を検討する
2024年の主な優先事項
- まだNetflixに登録していない数億世帯の獲得が最優先課題
- 映画、ドラマ、ゲーム、ライブイベントなど、エンターテインメント・オファリングの拡充
- 広告事業の成長、プランと価格設定の最適化を通じて、収益とオペレーティング・マージンの改善を目指す
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