クラウドフレア(ティッカー:$NET)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.21 | $0.18 | 〇 |
| 売上高 | $512.3M (YoY +27.8%) | $501.59M | 〇 |
| ガイダンス 2025Q3EPS | $0.23 | $0.21 | 〇 |
| ガイダンス 2025Q3売上高 | $544M ($543.5M~$544.5M) | $538.59M | 〇 |
| ガイダンス 通年EPS | $0.855 ($0.85~$0.86) | $0.80 | 〇 |
| ガイダンス 通年売上高 | $2.1145B ($2.1135B~$2.1155B) | $2.10B | 〇 |
業績ハイライト
売上・利益・成長率
| 指標 | Q2 2025実績 | 前年同期比 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $512.3M | +28% | +1.7% |
| 年間ランレート(ARR) | $2B超え | ー | ー |
| 営業利益 | $72.3M | +27% | ー |
| 営業利益率 | 14.1% | -0.1pt | ー |
| 純利益 | $75.1M | ー | ー |
| 希薄化後EPS | $0.21 | ー | ー |
| フリーキャッシュフロー | $33.3M | $38.3Mから減少 | ー |
| 粗利益率 | 76.3% | -2.7pt | -0.8pt |
| DBNRR (ドルベースネットリテンション) | 114% | +2pt | +3pt |
顧客動向
| 指標 | Q2 2025 | 前年同期比 |
| 有料顧客数 | 266,000 | +27% |
| 大口顧客数(>100kドル/年) | 3,712 | +22% |
| 大口顧客売上構成比 | 71% | 67% → 71% |
地域別売上
| 地域 | 売上構成比 | 前年同期比 |
| 米国 | 49% | +22% |
| EMEA | 28% | +29% |
| APAC | 15% | +44% |
ガイダンス
| 期間 | 売上見通し | 成長率 | 営業利益見通し | EPS見通し |
| Q3 2025 | $543.5M~$544.5M | +26~27% | $75M~$76M | $0.23 |
| FY2025通期 | $2.1135B~$2.1155B | +27% | $284M~$286M | $0.85~$0.86 |
経営陣コメント
- CEO Matthew Prince:「Q2で年換算売上$2Bを突破。ARRの加速と大口顧客からの収益増が成長を牽引。Workers AIなどの革新が顧客の投資行動につながり、記録的なACVを獲得した。」
- CFO Thomas Seifert:「大口顧客とプールオブファンズ契約の拡大が成長を押し上げた。営業効率と生産性が向上し、パイプライン獲得も想定を超えた。」
質疑応答ハイライト
Q1: Agentic Webのビジネスモデルについて
Q: Morgan Stanley Keith Weiss氏:「Agentic Webのビジネスモデルは具体的にどう収益化するのか?」
A (CEO Prince):
- 具体的なモデルはまだ確定していないが、$0.01未満のマイクロトランザクションなど複数の形態が想定される。
- Cloudflareはインターネットの大部分を通過するため、取引の“レール”を提供し、手数料を得るポジションにある。
- 現段階では収益化よりも採用拡大を重視。
Q2: ACT 1製品(WAF、DDoS対策等)の動向
Q: Wells Fargo Andrew Nowinski氏:「大規模DDoS攻撃対処の優位性が話題だが、ACT 1製品群の状況は?」
A (CEO Prince):
- Cloudflareは全サーバーで全サービスを実行可能なアーキテクチャを採用し、競合のスクラビングセンター方式よりコスト・性能で優位。
- この構造によりDDoS対策だけでなくZero TrustやWorkersも同様の拡張性を享受。
Q3: ARR B目標への進捗
Q: Wells Fargo Nowinski氏:「FY28のARR $5B目標に対する進捗は?」
A (CFO Seifert):
- 大型顧客やプールオブファンズ契約の拡大により、計画通りに進捗。
- 変動収益が成長を牽引し、ガイダンス通りの達成に自信あり。
Q4: Go-to-Market改善と大型契約獲得
Q: RBC Capital Hedberg氏:「GTM改善が大型契約に与える影響は?」
A (CEO Prince):
- 以前はPLG主導だったが、現在は顧客関係構築とROI提示で大型契約(プールオブファンズ契約)が急増。
- パートナー販売の成長が全体を上回り、GTM強化が奏功。
Q5: Pay-per-CrawlとAI企業との交渉
Q: Goldman Sachs Borges氏:「AI企業や出版社との交渉で障壁は?」
A (CEO Prince):
- 出版社は全て前向き。AI企業もオリジナルコンテンツの重要性を理解しており、予想以上に協力的。
- 公平な取引環境を作り、新規参入企業にも機会を与えることを重視。
Q6: Foundation Modelベンダーとの関係強化
Q: Scotiabank Colville氏:「大手Foundation Modelベンダーとの関係拡大戦略は?」
A (CEO Prince):
- 主要AI企業の約80%がCloudflareの顧客。
- セキュリティ面の価値が入口となり、その後Workers AIによる推論分散実行で関係が深まる。
Q7: SASE(Act 2)の競争力
Q: Stifel Borg氏:「SASE分野での勝因は?」
A (CEO Prince):
- 製品投入後の高速なイノベーションサイクルが評価され、顧客のROIと展開速度で優位。
- 競合からの乗り換え案件も増加。
Q8: Workersプラットフォームの拡大戦略
Q: Piper Sandler Fish氏:「Workersプラットフォームは既存ワークロード移行と新規利用どちらが中心?」
A (CEO Prince):
- まずはアプリの一部機能から移行させ、性能・コスト・セキュリティ面の利点を体感させる戦略。
- Hyperscalerからの大規模移行を狙い、9桁規模の契約も視野。
Q9: プールオブファンズ契約と消費状況
Q: UBS Boyd氏:「プールオブファンズ契約の進捗とDBNRR改善要因は?」
A (CFO Seifert):
- プールオブファンズ契約はQ2で売上比率が二桁前半に上昇(前年同期比3%未満)。
- 変動収益が計画以上に進み、DBNRR改善に寄与。

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