クラウドフレア(ティッカー:$NET)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.19 | $0.18 | 〇 |
売上高 | $459.9M (YoY +26.9%) | $452.12M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $0.16 | $0.18 | × |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $468.5M ($468M~$469M) | $474.12M | × |
ガイダンス 通年EPS | $0.795 ($0.79~$0.80) | $0.85 | × |
ガイダンス 通年売上高 | $2.092B ($2.09B~$2.094B) | $2.10B | × |
業績ハイライト
財務実績
- 2024年第4四半期の売上高は4億5,990万ドルで、前年同期比27%増
- 営業利益は6,720万ドル、営業利益率は14.6%(前年同期比360ベーシスポイント上昇)
- フリーキャッシュフローは4,780万ドル(売上高比10%)
- 2024年通年のフリーキャッシュフローは1億6,690万ドル
顧客メトリクス
- 大規模顧客(年間10万ドル以上支払う顧客)は3,497社で前年同期比27%増
- 大規模顧客からの売上高は全体の69%(前年同期は66%)
- 100万ドル以上の顧客は173社で前年同期比47%増加(2024年に55社追加、その半数以上が第4四半期に獲得)
- ドルベースの純リテンションレートは111%で、前四半期から1ポイント上昇
地域別売上高
- 米国:売上高の50%を占め、前年同期比23%増
- EMEA:売上高の28%を占め、前年同期比27%増
- APAC:売上高の14%を占め、前年同期比39%増
事業展開・戦略
- セールス生産性が5四半期連続で前年同期比二桁増加
- 2024年第4四半期の新規セールス採用の約80%がエンタープライズセグメント
- エンタープライズAE(アカウントエグゼクティブ)の採用数は前年同期比84%増加
- クラウドフレアWorkers開発者プラットフォームのアクティブ開発者数が300万人を突破
2025年の見通し
- 第1四半期の売上高見通し:4億6,800万~4億6,900万ドル(前年同期比24%増)
- 2025年通期の売上高見通し:20億9,000万~20億9,400万ドル(前年同期比25%増)
- ネットワークCapExは売上高の12~13%を見込む
質疑応答ハイライト
AIに関する展開
- DeepSeekの効率化は、AIモデルの効率化の可能性を示す良い例
- AIモデルは将来的にはコモディティ化し、主にオープンモデルになると予測
- インフェレンスとAIエージェントが大きな機会と捉えている
- 顧客事例:
- 金融サービス企業:M&A対象のデューデリジェンス用エージェント
- 医療スタートアップ:臨床試験結果レビュー用エージェント
- カスタマーサポート企業:包括的な顧客ビュー提供エージェント
- CRM:営業向け見込み客情報提供エージェント
セールス戦略
- 2025年はセールス部門の世界クラスの実力を証明する年と位置付け
- テリトリー管理の改善とプール・オブ・ファンズ契約への移行を進める
- 収益認識に基づく報酬体系への移行を実施
- 2025年の年間計画の80%は、年初時点で既存のアカウントエグゼクティブにアサイン済み
SASEソリューション
- 当初はグリーンフィールド案件を狙っていたが、既存ベンダーからの置き換えが多い
- 世界中で最速のネットワークを持つこと、包括的なソリューションを提供できること、高いROIが競争優位性
- ゼロトラストは機能の一部であり、完全なセキュアネットワークの提供が最終目標
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