ノルウェージャンクルーズ(ティッカー:$NCLH)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.40 | $0.34 | × |
売上高 | $2.37B (YoY +8%) | $2.38B | × |
ガイダンス 2024Q3EPS | $0.92 | $0.91 | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $1.53 | $1.44 | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 純イールドは6.3%増加し、ガイダンスを200ベーシスポイント上回った
- 調整後EBITDAは前年同期比14%増の約5億8800万ドル
- 調整後EPSは前年同期比33%増の0.40ドル
通期見通しの引き上げ
- 純イールド成長見通しを7.2%から8.2%に引き上げ
- 調整後EBITDA見通しを22億ドルから23.5億ドルに引き上げ
- 調整後EPS見通しを約25%引き上げ1.53ドルに
財務状況の改善
- 純レバレッジ比率が5.9倍に低下し、年末目標を6ヶ月前倒しで達成
- 前払チケット販売が前年同期比11%増の39億ドルと過去最高を記録
質疑応答ハイライト
2025年の予約状況について
- 全体的に予約は好調で、特にアラスカとヨーロッパが期待以上の状況
- 最適な予約状況の考え方が変化し、以前よりやや前倒しになっている
- 2025年の価格設定は2024年と比べて大幅に上昇している
コスト削減の進捗状況
- 第2四半期のコストは予想を下回り、一部費用が第3四半期にずれ込む
- 通期のコストガイダンスは変更なしだが、変動報酬の増加を吸収できている
- 3年間で3億ドルのコスト削減目標に向けて順調に進捗している
2025年の見通しについて
- 低から中単位のイールド成長を目標としている
- 新造船の影響は限定的で、主に既存事業の成長が寄与する見込み
- コストについては、インフレ率を下回る伸びを目指している
オンボード収入の動向
- オンボード支出の減少は全く見られない
- むしろ、事前販売が前年同期比で大幅に増加している
- ホテルとの価格差や長期滞在という特性が、クルーズ業界にとって有利に働いている
純収益と総収益の差異について
- 航空券の購入がより効率的になり、顧客に還元していることが主な要因
- これにより、総収益は減少するが純収益は増加する
- 今後もこの傾向は続く見込みだが、市場の変動性にも左右される
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